ふと鏡を見たら、「まぶたや目の下がたるんでいる」「くまが濃くなって疲れて見える」などでがっかりしたという経験はありませんか? 目の周りにたるみやくまができると、実際の年齢に関係なく、老けた印象を与えてしまいます。そこで、皮膚科医で「ウォブ クリニック中目黒」総院長の髙瀬聡子先生に、目元やまぶたのたるみやくまの正しい対処法を教えていただきました。
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アイクリームと正しいマッサージで乾燥予防
デリケートな目元をケアする目元専用の化粧品には、保湿効果が高いものやシワの改善効果が高い成分などが多く配合されています。目元のトラブルで悩んでいる方は、日々のお手入れに加えてみるのがいいでしょう。
目元のマストアイテムであるアイクリームといえば、保湿が基本です。まずは、目元の乾燥や小ジワのケアに役立つ成分をチェックしましょう。
目元の乾燥、小ジワには
●セラミド
保湿成分の中でも特に効果が高いのがセラミド。水分を強力に挟みこんで、キープする特性をもちます。目元をふっくらさせたいならば、潤いをしっかり保ってくれる天然セラミド成分配合の化粧品がおすすめです。
●ヒアルロン酸
水分を保持する機能が高く、シワをふっくらとさせて肌にハリや潤いをもたらす効果があります。敏感肌の人も安心して使えます。
●コラーゲン
一般的なコラーゲン化粧品では、真皮にまでは届きませんが、肌表面に高分子の膜を張ることで肌の潤いをキープします。
保湿ケア全般にいえることですが、アイクリームは肌なじみがよく、しっとりと肌に浸透しやすいものを選ぶのが鉄則です。お手入れの際は、洗顔後、化粧水で肌を整えてからつけましょう。その際は、アイクリームを少量薬指のはらにのせて、目元にトントンと垂直に置きながら、軽くマッサージするように優しくなじませましょう。
「目元のマッサージは、皮膚がこすれるので注意が必要です。指と皮膚がこすれて乾燥を起こさないよう、必ずすべりのいいクリームなどを塗ってから行ってください。目元のケアは、とにかく優しく。肌が動いてしまうほどの力を加えると、シワや色素沈着、たるみなどのトラブルを引き起こします」と髙瀬先生。
目元の乾燥・小じわ対策のマッサージは...
(1)清潔な手で、アイクリームを適量手にとります。クリームの量は、片目でパール1粒大程度が目安。
(2)薬指のはらで、アイクリームを、下まぶたの目尻から目頭へ向かって優しくなじませます。
(3)上まぶたの目頭から目尻へとアイクリームをなじませます。
(4)目の周り全体にアイクリームを優しくなじませます。目尻のシワが気になる場合は、目尻にもしっかりと塗りましょう。
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取材・文/笑(寳田真由美)
髙瀬聡子(たかせ・あきこ)先生
皮膚科医。東京・中目黒にある美容皮膚科クリニック「ウォブ クリニック中目黒」総院長。「高機能・高実感」と「ラグジュアリー・クオリティ」を同時に叶える化粧品「アンプルール」を研究開発。著書に『気になるパーツのスキンケア 2週間速効メソッド』(宝島社)など。雑誌、テレビ出演などさまざまな分野で活躍中。