「なんだか疲れやすくなった」「年々体力が落ちていく」など、疲れやすさを自覚している方は多いと思います。ですが、そもそも疲れとは何でしょう?そこで、疲労研究家で、大阪市立大学大学院疲労医学講座特任教授である梶本修身先生に、最新の疲労科学研究で分かった、疲労の正体とともに、疲労を改善する生活習慣について伺ってみました。
前の記事「朝夕の紫外線にも注意して! 正しい「日焼け対策」が疲労を予防する/脳疲労(6)」はこちら。
生活習慣に合わせて日焼け止めを活用
前回は、疲労予防のためには、日常的な紫外線対策が重要だと、お話しました。サングラスをはじめ、日傘や帽子、長袖シャツ、日焼け止め塗布剤などのグッズの活用をおすすめします。
日焼け止め塗布剤は、下記の「生活シーンに合わせた日焼け止めの選び方」を参考に生活シーン別に選び、丁寧に塗りましょう。
1度塗っただけでは手や衣服に付いて取れてしまったり、汗で流れ落ちてしまったりしやすいので、2~3時間おきに塗り直すのがおすすめです。
【生活シーンに合わせた日焼け止めの選び方】
出典:環境省『紫外線環境保健マニュアル2015』
PA/主にUVA(紫外線A波)から肌を防御して、肌が黒くなるのを防ぎます。
SPF/主にUVB(紫外線B派)を防ぐ効果を表す数値。数値が大きいほど防御効果が高まります。
(注)光線過敏症など、疾病に伴い紫外線に特に過敏な方は、医師の指示に従ってください。
●日焼け止めを塗るときのポイント
日焼け止めを顔に塗るときは、1円玉大の大きさを手のひらに取り、顔全体にまんべんなく、2回繰り返して塗ります。2~3時間おきに塗り直すとよいでしょう。
取材・文/笑(寳田真由美) イラスト/黒崎 玄
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梶本修身(かじもと・おさみ)先生
東京疲労・ 睡眠クリニック院長、医師・ 医学博士。大阪市立大学 大学院疲労医学講座特任教授。「産官学連携疲労定量化及び抗疲労食薬開発プロジェクト」統括責任者。著書の『すべての疲労は脳が原因』(集英社)は、 シリーズ累計18万部を超えるベストセラー。