スマホの使い方を改善! 少しの工夫でスマホ老眼は治ります/老眼

pixta_38165709_S.jpg年を重ねるにつれ、誰もが感じるのが視力の衰え。いわゆる「老眼」ですが、これは加齢によって目の中の奥の水晶体が老化することから発症するもので、45歳前後を迎えるころから、ならない人はいない症状です。その仕組みや最新の医療技術、また、老眼になってからの生活を少しでも快適に送る方法などを、みなとみらいアイクリニック主任執刀医でクイーンズアイクリニック院長の荒井宏幸先生にお聞きしました。

前の記事「急増する「スマホ老眼」。本物の老眼とはどう違うの!?/老眼(13)」はこちら。

 

三大悪習慣をやめて簡単なエクササイズを

スマホやパソコンなど近くの画面を見続けることによって起こる「スマホ老眼」を改善するには、悪い習慣をきっぱり変えることが最も効果的です。簡単にできて効果が大きいことばかりなので、ぜひ実践してみましょう。

 
【スマホ老眼の三大悪習慣をやめる】

1 「電車スマホ」をやめる
電車の中は少なからず揺れています。そんな空間で小さな画面をずっと見つめていると、座っていても立っていても、目に負担がかかります。満員電車ではスマホとの距離をとれずにより近くで画面を見ることが多くなります。スマホを見たい、ゲームをやりたいという欲求とは逆に目は悲鳴をあげているのです。

2 「歩きスマホ」をやめる
歩きながらスマホを見ていると、その手元は必ずブレます。「電車スマホ」と同じく、そのブレが目を激しく疲れさせます。危険な事故も多発していますし、社会マナーや安全の観点からもすぐにやめるべき習慣です。

3 「寝転がってスマホ」をやめる
寝転んでスマホを見ると、姿勢によっては片目だけに偏った負担がかかりがちになり、視力や調節機能を悪くする原因となります。例えば、うつぶせのときは腕で体重を支えるので体勢が安定せず、つい画面を目の近くに引き寄せがちに。仰向けになると、目は自動的に眼球を外側へ回転させてバランスをとりますが、その状態で近くのスマホを見ると、目を内側に寄せようと目の周りの筋肉を過剰に働かせることになります。


そのほか、
●ゲームの時間を短くする。例えば1日数時間プレイしていた人なら、数十分単位にする
●スマホの画面と目の距離は30~40㎝にする
●画面は「目にやさしい」を優先に。画面の輝度(明るさを表す指標)は低めに設定する
●ホットアイマスクで目を40度前後に温める(まぶたのふちにあるマイボーム腺は、脂を
分泌して目を保護してくれる働きがあります。温めることによってマイボーム腺に詰ま
った脂を溶かし出してくれます)

なども、目の負担を和らげます。

「看板チラ見エクササイズ」も効果的です。パソコンなど近くを見ながらの作業を続けている場合、部屋の窓から文字がぎりぎり読める程度の遠くの看板や標識などを「目標物」と決め、「疲れた」と感じたら、チラっと見るようにします。ほんの一瞬ですが、目の中の「毛様体筋」がぐんと伸びるエクササイズです。1時間に1~2回、しかも一瞬でよいのですから、簡単にできます。

もっと手っ取り早くスマホ老眼を治したい場合は、「スマホ・デトックス(スマホ断食)」がおすすめです。SNS、メール、ゲームはもちろん、通話機能も全てオフにしてスマホを完全に見ないことが理想です。3日間行うのが理想的ですが、無理と感じるなら、まずは半日から始めてみましょう。週末などを利用して、周囲にはあらかじめ知らせておくといいでしょう。

 

次の記事「目がいい人ほど早く老眼に!? 老眼Q&A その1/老眼(15)」はこちら。

取材・文/岡田知子(BLOOM)

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<教えてくれた人>
荒井宏幸(あらい・ひろゆき)先生

みなとみらいアイクリニック主任執刀医、クイーンズアイクリニック院長、防衛医科大学校非常勤講師。1990年、防衛医科大学校卒業。近視矯正手術、白内障手術を中心に眼科手術医療を専門とする。米国でレーシック手術を学び、国内に導入した実績から、現在は眼科医に対する手術指導、講演も行っている。著書に『「よく見える目」をあきらめない 遠視・近視・白内障の最新医療』(講談社)、『目は治ります。』『老眼は治ります。』(共にバジリコ)ほか。

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