月刊誌「毎日が発見」で連載記事を執筆している医師で作家の鎌田實さんは、1948年生まれの75歳。精力的に毎日活動しているその秘訣ともいえるのが、ズボラ体操です。今回はその秘密に迫ってみます!
この記事は月刊誌『毎日が発見』2023年8月号に掲載の情報です。
血管、骨、筋肉と脳が元気になる!
鎌田實式ズボラ体操
老いを〝手なずける〟運動で若さを保とう
2度の〝健康の危機〞を克服できたのは、運動習慣のおかげです
鎌田實先生は60代半ばに大きな健康の危機として、〝第一次老いるショック〟を経験。
「ウクライナやイラクの援助で飛び回り40~50代と同じ生活を続けていたら、体重は80kg、血圧は140/90mmHg、脊柱管狭窄症で腰痛も...」(鎌田先生)
そんな中、始めたのが筋トレとウォーキング、ストレッチなどの運動です。
「運動で脂肪が減り筋肉が増えて、体重は72㎏、血圧も改善しました」
しかし70歳頃に血糖値が高くなり、不眠が続く〝第二次老いるショック〟に。
「日光浴や腹式呼吸を始め、野菜とたんぱく質中心の食生活で、筋肉量が増え、血糖値も安定。不眠も改善!」
2度の「老いるショック」を克服した方法が今回紹介する「ズボラ体操」です。
若返りホルモンが出て、血圧、血糖値を改善できます
超ワイドスクワット
(1)足を大きく開き、つま先は逆ハの字にして立つ
(2)ゆっくりと太ももを外に開きながらひざを曲げる
(3)太ももが床と平行になるまで、体をゆっくり沈み込ませる
<鎌田's ポイント>
●呼吸は止めない
体操中、呼吸が止まってしまわないように注意を。吐く息を意識するといいでしょう。
●上体は前傾させない
上半身が前に倒れてしまう人や背中が丸まってしまう人は、手を太ももに添えて行うのもOK 。
●できない人は...
ペットボトルを1本にしたり、足を肩幅に開く普通のスクワットから始めましょう。
構成・取材・文/寳田真由美(オフィス・エム) 取材・文/宇山恵子 撮影/齋藤ジン イラスト/秋葉あき子