浮き指や偏平足(へんぺいそく)、外反母趾(ぼし)、痛みなど、足の不調の原因は、実は足指の力が鍛えられていないことにあります。進行すると、頭痛や腰痛、肩こりなど、全身にさまざまなトラブルをもたらす原因にもなり、改善のためには早めの対策が欠かせません。では、足指の力を鍛える必要があるのは、なぜでしょう? さいたま中央フットケア整体院院長で年間2000名の施術を行う足のプロ、冨澤敏夫先生にお話を伺いました。
前の記事「グラグラ、ガチガチ、グニャグニャ。あなたの「足首」はどのタイプ?/足指力を鍛える(2)」はこちら。
足の不調だけではない!
足首が不安定だと全身の不調につながります
前の記事で、足の健康状態は確認できたでしょうか? 不安定な足首を抱えている方は、自分の足首の特徴を詳しくチェックしてみましょう。
●グラグラ足首タイプ
常に足首が緩く不安定。歩くと横揺れがより大きくなり、転びやすいため、ねんざなどの要因になります。また、全体的に筋力が弱いため、首を痛めやすく、首が痛むことで自律神経に乱れが起こりやすくなります。
→放っておくと
めまい、ねんざ、自律神経の乱れによる不調などが起こりやすくなります。
●ガチガチ足首タイプ
足首が硬く、かかとに重心がかかりやすいため、後ろに倒れないよう首を前に傾ける猫背の姿勢になりやすいタイプ。体重が外側(足裏の小指側)にかかるため内股になりやすく、O脚や腰痛の要因になります。
→放っておくと
ひざ関節、股関節、腰や首などの痛み、足首の変形などが起こりやすくなります。
●グニャグニャ足首タイプ
足首が柔らか過ぎることで、体重が内側(足裏の親指側)にかかりやすくなります。長く歩くと関節が変形しやすくなり、外反母趾や扁平足が進行して足先が外を向く変形などを起こしやすくなります。
→放っておくと
ひざや股関節、骨盤の歪み、背骨の歪みによる側湾、足の変形などが起こりやすくなります。
取材・文/笑(寳田真由美) イラスト/はせがわめいた
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冨澤敏夫(とみざわ・としお)先生
さいたま中央フットケア整体院院長、柔道整復師。年間2000名の施術を行う足のプロ。著書に『《不安定足首》と《ペンギン歩き》を治せばしつこい「足の痛み」は消える!』(現代書林)。