ひざは動かして痛みを予防します
ひざがしっかり真っすぐに伸びていないと、加齢とともにひざの痛みが出やすくなります。変形性ひざ関節症もひざが伸びていないことやひざ周辺の筋肉が衰えることが、大きな原因の一つ。また周辺の筋肉を動かしていると、関節の潤滑液となる滑液(かつえき・関節を包んでいる膜の内側から分泌され、関節の動きを滑らかにする液体)も分泌されるようになります。ひざが真っすぐに伸びていると姿勢も良くなります。
多くの人はひざが曲がっていることが多く、前側は伸びていて、後ろ側は縮んでいる状態になっています。ひざが痛くなると、痛い→歩かなくなる→ますます痛くなる、という悪循環に陥ります。とにかく真っすぐに伸ばすことと、動かすことが大切です。
寝たままで気軽にひざを動かせるストレッチを、リンパティック・ストレッチ考案者の前新マミ先生に教えてもらいました。
寝たままスクワット(1日8回)
かかとで天井を押し上げていくようなイメージで行います。
1.ひざを引く
あおむけになり、両ひざを胸に引き寄せます。手は体のそばで伸ばします。
2.かかとを突き出す
かかとをグッと突き出します。
3.脚を伸ばす
脚をかかとから腰の真上にジワジワと伸ばしていき、できるだけひざを伸ばします。
POINT
ひざのすぐ上のところを意識的に使うつもりで伸ばします。寝て行うと体重がひざの負担にならないので、ひざの痛みがある人でもラクにできます。
あおむけに戻ります。
【これはNG】
かかとが腰の真上に来ていないと太ももに負担がかかります。
取材・文/石井美佐 撮影/藤田浩司 ヘアメイク/ange
<教えてくれた人>
前新マミ(まえあら・まみ)さん
1950年、北海道函館市生まれ。バレリーナ、プロダンサーとして活躍。バレリーナのためのリンパティック・ストレッチを考案。著書に『寝たままスッキリ!リンパ体操』他。
前新マミ(まえあら・まみ)さん
1950年、北海道函館市生まれ。バレリーナ、プロダンサーとして活躍。バレリーナのためのリンパティック・ストレッチを考案。著書に『寝たままスッキリ!リンパ体操』他。