食事を変えると、集中力が上がりミスが減る。残業が無くなる。疲れにくくなり眠くならない。ストレスが無くなる。体が締まりカッコよくなる。そして仕事が楽しくなる!
体のマネジメントには、仕事と同じように「成功法則」があるのです。
書籍「稼げる男は食事が9割」で、正しい食事の知識を学んでいきましょう。
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メタボは日本経済を破綻させる
ここまでのお話で、稼げる男とそうでない男の違いが健康に対する意識の持ち方、とりわけ毎日の食事を大事にするかどうかということに大きく関係しているのがおわかりいただけたのではないでしょうか。ここで、どんな食事をしたらいいかをお話しする前に、稼げない男の象徴である太りすぎ、とりわけメタボについて解説しておきましょう。
皆さんのなかにもメタボ健診を受診されている方は多いと思います。しかし、知り合いや私のパーソナルレッスンを受けているクライアントとメタボの話をしていて、メタボ健診が始まってすでに10年近く経つのにメタボの本当の意味を理解していない方が多いなというのが私の実感です。特に、メタボのことをいちばん意識しなくてはいけない40 歳以降の男性のなかに、メタボは単にお腹を引っ込めればいいと考えている方が多いようです。
国がメタボ健診を始めたいちばんの狙いは、内臓脂肪型肥満や糖尿病、高血圧、脂質異常症などの予防です。つまり、メタボの人に発症率が高い脳梗塞や心筋梗塞といった重篤な病気にかからないように、メタボを解消してくださいということです。チョイポチャ体型の方が長生きなどという言葉に安堵している人もいるようですが、残念ながらメタボリックシンドロームは、その域をすでに逸脱しています。
国民ひとりひとりの命ももちろん大事なのですが、意外とメタボは自分だけの問題で、個人の自由だと思っている人も多いようです。これは実に間違いです。
超高齢社会が進んでいる昨今、2015年の時点で国民の医療費は12年連続で最高額を更新。とうとう年間40兆円を突破しました。国民ひとりあたりの国民医療費は31万4700円です。今でも十分破綻しているともいえるのに、まだまだ高齢者は増え続け、予測では2025年には人口の半分が65歳以上の高齢者となるようです。当然医療費はそれに合わせて年々増え続けるに違いありません。
メタボリックシンドロームになって、高血糖、高血圧や脂質異常症を改善する薬が、多くの人に処方されれば、当然そこから医療費がさらに増えるのです。個人が払う医療費負担は健康保険によってわずかですが、その分を他の健康な国民が負担していると思ってください。ひとりひとりの無自覚が、日本経済へ負担をかけている自覚がないことに私は不安を覚えます。メタボでも稼げる男になれると思っている人は、正気の沙汰ではないとさえ思います。
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森 拓郎(もり・たくろう)
1982年生まれ。株式会社rinato 代表取締役。
フィットネストレーナー、ピラティス指導者、整体師、美容矯正師。
中京大学体育学部卒業後、地元の自動車ディーラーで営業成績トップを獲得し、その後パーソナルトレーナーになるために上京。大手フィットネスクラブの個人売上トップを獲得し、自身のスタジオを2009年にオープン。
ファッションモデルや女優など、身体を資本とした女性などを中心に、ピラティス、整体、美容矯正など足先から顔までのボディメイクを指導。メディア出演、記事監修、指導者育成なども行う。
『稼げる男は食事が9割』
(森 拓郎/KADOKAWA)ベストセラー『ダイエットは運動1割、食事9割』の著者が初めてビジネスマンのために書いた「稼げる男」になるための食習慣。「食事は自分への投資」という事実を理解する事からはじめる、誰でもできる食事法とは?