水分をたくさん摂ったり、冷房が効いた空間にいたりすると、脚のむくみを感じませんか? これは、体の末端のリンパや血液の流れが悪くなっているためにおこります。脚のむくみがス~ッと消えるストレッチを、リンパティック・ストレッチの考案者・前新マミさんに教えてもらいました。
即効性のある脚のむくみ対策
脚のむくみは気持ちの良いものではないですし、脚が重だるくなり、疲労も感じやすくなります。足先は体の末端なので、毛細血管が多くリンパ管も細くなっているので、流れが元々滞りやすい場所なのです。
ふくらはぎが「第2の心臓」と例えられるのは、末端から血液を戻すポンプの役割をしているから。筋肉をポンプのように使って血液を戻しているのです。でも、座っている時間が長かったり、立ったままの姿勢が長いと、このポンプが正常に働かなくなります。リンパにはポンプの役割がないのですが、やはり筋肉を使うことがリンパの流れを促進します。血液やリンパが滞りなく流れていれば、疲れが速やかに解消されます。
脚を上げると物理的に滞ってしまった血液やリンパの流れを戻すことができ、脚がスッキリとしてくるのをすぐに実感できます。また、脚の筋肉を使うと、さらに戻りもよくなります。「空中に脚で文字を書くと、書くことに意識が向くので意外と長い時間続けることができますよ」(前新さん)。
さっそく、やってみましょう!
"あ・い・う・え・お運動"(できるところまで)
字を書くことに意識を向けて動いてみましょう!
1 脚を引く
腕は床に伸ばし、両脚を引きます。
2 脚を天井方向に伸ばす
かかとを押し出し、かかとで天井を押し上げていくようなつもりで脚を伸ばします。
脚はなるべく腰の真上で伸ばすようにします。
3 脚で字を書く
脚をなるべくそろえて、空中に「あ・い・う・え・お・か・き・く......」と、できるところまで書いていきましょう。
取材・文/石井美佐 撮影/藤田浩司 ヘアメイク/ange