いまや日本人の4人に1人が悩まされているという腰痛。この腰痛対策には、筋肉をバランス良く動かすことが大切です。予防や改善には、脚を上げるときに活躍する腸腰筋(ちょうようきん)のほか、腹筋や背筋といった筋肉を正しく伸縮させ、柔軟性を取り戻す必要があります。今回は、早稲田大学スポーツ科学博士の荒木邦子先生に、関節の動きを改善するためのストレッチを教えていただきました。
股関節の動きを良くする!「抜き足、差し足、忍び足」
いすに浅く腰かけ、両脚を少し持ち上げ、開いて床に下ろす。続いて、両脚を開いたまま少し持ち上げ、脚を閉じて床に下ろす。「抜き足、差し足、忍び足」の声に合わせて、足音を立てずに行います。
1巡目は「ぬきあし」、2巡目は「さしあし」、3巡目は「しのび~」、4巡目は「あ~し~」の声に合わせて行いましょう。
■これはNGです
開くときは、ひざより外に脚を出さない。
■手はいすを持ちましょう
顔はやや下向きにして、腰が反らないようにします。
【1巡目】以下のポイントに気をつけてください
「ぬ」・・・両脚を閉じて床につける
「き」・・・両脚を少し持ち上げる
「あ」・・・両脚を左右に広げる
「し」・・・静かに脚を床に下ろす
【2巡目】以下のポイントに気をつけてください
「さ」・・・脚を床に下ろした状態から
「し」・・・両脚を少し持ち上げる
「あ」・・・両脚を上げたままひざを閉じる
「し」・・・静かに脚を床に下ろす
【3・4巡目】3順目は1巡目と同じ、4巡目は2巡目と同じです!
運動する際は、数をこなすよりも正しいスタイルで行うことが大切です。息を止めず、ゆったりとした動きで行いましょう。最初は鏡の前で動きを確認しながら行うのもおすすめです。ぜひチャレンジしてみてください。
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取材・文/笑(寳田真由美) 撮影/西山輝彦 イラスト/はせがわめいた モデル/早稲田大学 杉江七津可