その数、1100万人超え!「認知症サポーター」って何?

認知症の人やその家族を支える「認知症サポーター」が、2017年度末で1000万人を超えたと、サポーターを養成する「全国キャラバン・メイト連絡協議会」が公表。国は2020年度末までに1200万人の養成を目指しています。同協議会によると、2018年12月末時点のサポーター数は1110万1518人。男女別では女性が6割超。10代以下のサポーターも約225万人います。認知症サポーターの仕組みや活動について、協議会を運営する菅原弘子さんにお話を聞きました。


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認知症を正しく理解し応援。誰もが暮らしやすい社会に

「サポーターになるには、認知症の原因や症状、対応方法について学ぶ約90分の無料講座を受講します。サポーターになったからといって、特別何かをする必要はありません。認知症を正しく理解した上で、認知症の人やその家族を見守る応援者になってもらいたいのです。身近な人に正しい知識を伝える、認知症の人の手助けをするなど、活動の仕方は人それぞれです」

2015年からはサポーターの能力を伸ばし、より実践的な活動につなげてもらうためのステップアップ講座もスタート。各地でさまざまな活動が行われています。

「カフェを開いておしゃべりしたり、得意なことを周りの人に教えたり。認知症の人とサポーターが交流できる〝たまり場〟的な場所を作り、一緒に楽しむことで認知症の進行を遅らせる手助けとなります」認知症に関する知識や理解を持つことは、私たちにも役立ちます。もしも家族や隣人に症状が出始めたときに「もしかして認知症?」と、早期に気付くことができます。対応方法を知っていれば穏やかに接することもできるでしょう。認知症サポーター養成講座(※)は、市区町村などが主体となり身近な場所で開催。一定の人数がそろえば講師が出向く出張講座も可能。自治体に問い合わせてみましょう。

※認知症サポーター養成講座の受講を希望する方は、全国キャラバン・メイト連絡協議会ホームページに掲載の自治体事務局へお問い合わせください。

 

認知症の人への対応ガイドライン基本姿勢

●認知症の人への対応の心得 3つの「ない」
1.驚かせない 
2.急がせない 
3.自尊心を傷つけない

 

●具体的な対応の7つのポイント
まずは見守る
認知症と思われる人に気付いたら、本人や他の人に気付かれないように、一定の距離を保ち、さりげなく様子を見守ります。近づきすぎたり、ジロジロ見たりするのは禁物です。

余裕をもって対応する
こちらが困惑や焦りを感じていると、相手にも伝わって動揺させてしまいます。自然な笑顔で応じましょう。

相手の言葉に耳を傾けてゆっくり対応する
認知症の人は急かされるのが苦手です。同時に複数の問いに応えることも苦手です。相手の反応をうかがいながら会話をしましょう。たどたどしい言葉でも、相手の言葉をゆっくり聴き、何をしたいのかを相手の言葉を使って推測・確認していきます。

相手に目線を合わせて優しい口調で
小柄な方の場合は、体を低くして目線を同じ高さにして対応します。

声をかけるときは1人で
複数で取り囲むと恐怖心をあおりやすいので、できるだけ1人で声をかけます。

穏やかに、はっきりした話し方で
高齢者は耳が聞こえにくい人が多いので、ゆっくり、はっきりと話すように心がけます。早口、大声、甲高い声でまくしたてないこと。その土地の方言でコミュニケーションをとることも大切です。

後ろから声をかけない
一定の距離で相手の視野に入ったところで声をかけます。唐突な声かけは禁物。「何かお困りですか」「お手伝いしましょうか」「どうなさいました?」「こちらでゆっくりどうぞ」など。

参考:「認知症サポーター養成講座テキスト」

 

取材・文=笑(寳田真由美)

 

 

<教えてくれた人>
菅原弘子(すがわら・ひろこ)さん

全国キャラバン・メイト連絡協議会事務局長

この記事は『毎日が発見』2019年2月号に掲載の情報です。

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