朝食抜きは脳疲労の元! 脳神経外科医が教える「脳の回復習慣」

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『働きすぎで休むのが下手な人のための 休息する技術』 (菅原 道仁/アスコム)第6回【全7回】

「休む」というと、ただゴロゴロすることだと思っていませんか? 寝ても疲れが取れないのは、あなたが「疲れの正体」を知らないからかもしれません。書籍『働きすぎで休むのが下手な人のための 休息する技術』(アスコム)では、脳神経外科医の菅原 道仁氏が、長年の研究からたどり着いた「疲れを取るための技術」を分かりやすく解説しています。ご自身の体の状態を理解することから始め、その時のあなたに合った「正しい回復法」を実践するだけで、少しずつ体が軽くなっていくのを実感できるでしょう。今回はこの本の中から、だるさや重さから解放され、毎日をいきいきと過ごすためのヒントをご紹介します。

※本記事は菅原 道仁 (著)による書籍『働きすぎで休むのが下手な人のための 休息する技術』から一部抜粋・編集しました。

脳の回復習慣7

リカバリー体質を作る!

効率よく疲れをリセットするために、「自律神経の疲れ」「心の疲れ」「体の疲れ」という3タイプに分けていますが、疲れを感じているのは、どのタイプであっても脳です。体の疲れは脳と縁遠いように思うかもしれませんが、体が重い、ダルいなどと感じているのは脳ですし、体の疲れが慢性化して自律神経が乱れると、やはり脳が疲れてしまいます。冒頭で脳の疲れを重視すると述べたのは、結局、「疲れているのは脳」ということもできるからなのです。

日々疲れと戦っている脳をラクにするための7つの回復習慣を紹介します。7つの習慣を身につけると、仮に疲れることがあっても、すぐにリカバリーできるようになります。

「自分を許す」は最強の武器になる

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失敗や挫折を経験した際、自分を責めすぎると、モチベーションの低下やストレスの蓄積をまねく。そんなときこそセルフコンパッション! 「自分にやさしくする」の意で、このアプローチが改善意欲やモチベーションの向上をもたらすことを示す論文が多数発表されている。

「睡眠への投資」は脳が喜ぶ最高のメンテナンス

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老廃物や毒素を脳脊髄液とともに排出する"排水システム"が脳にはある―2012年にアメリカのコーネル大・ネダーガード教授らが発見して以降、このしくみを「グリンパティックシステム(glymphatic system)」と呼び、深い睡眠(ノンレム睡眠)時に活発に働くことがわかっている。つまり、深い睡眠を十分にとれば、翌日の脳機能が回復するということだ。「休息の基本は睡眠にあり」をつねに念頭に置こう!

「朝食」は脳と体を動かす必須のガソリン

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"朝食を抜くと「午前中の認知機能に悪影響をおよぼす」「血糖値が低下して集中力が落ちる」「脳疲労を助長する」などの論文・エビデンスが多数。理想的なのはご飯やパンといった炭水化物に加え、卵や納豆、ヨーグルトなどのたんぱく質、野菜や果物のビタミン・ミネラルを組み合わせることだ。

 
※本記事は菅原 道仁 (著)による書籍『働きすぎで休むのが下手な人のための 休息する技術』から一部抜粋・編集しました。
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