
『体の不調をすべて解決する 絆創膏を貼るだけ整体』 (山内義弘/KADOKAWA)第2回【全9回】
年齢とともに増える体の不調。でも病院に行くのは億劫だし、マッサージも頻繁には行けない...そんなお悩みを抱えていませんか? 本書『体の不調をすべて解決する 絆創膏を貼るだけ整体』(KADOKAWA)は、特別な道具も難しい知識も一切不要な、理学療法士の山内 義弘氏が考案したメソッドを紹介。特定の場所に絆創膏を貼ることで、体が本来持っている回復力を引き出し、不調を和らげることができるのだとか。肩こり、腰痛、ひざの痛み、頭痛、めまい、不眠など、気になる体の悩みに幅広く対応しており、イラストでわかりやすく解説されているので、誰でもすぐに実践できます。「貼るだけ整体」で、あなたらしい活動的な毎日を取り戻しましょう!
※本記事は山内 義弘(著)による書籍『体の不調をすべて解決する 絆創膏を貼るだけ整体』から一部抜粋・編集しました。
絆創膏を貼るアプローチでセルフケアができる!
関節や筋肉へのアプローチが絆創膏でできる!
では、なぜ絆創膏を貼るだけで痛みが改善されるのでしょうか?
ここまでのお話でお気づきの方も多いと思います。じつは、センサーを正しく動かすための手技が、ご家庭にある絆創膏でも同じようにできるのです。
例えば、肋骨周りのセンサーを働かせるようにしたい場合は、特定の肋骨の上の皮膚に絆創膏の片側を貼り、わずかに引っ張りながら下方向に貼ります。絆創膏のわずかな牽引力が、私の手技と同じように関節のセンサーに刺激を与え、正常な関節の運動を目覚めさせられるのです。
関節のセンサーはわずかな伸張にも反応するセンサーなので、絆創膏程度の優しく皮膚を伸張する刺激で、山内流メソッドと同等の効果を出せるのです。肋骨以外でも、各関節の動きの特性に合わせて絆創膏を貼ることで、関節のセンサーを目覚めさせ関節を正しく動かしていくことができます。
また、こりや痛みは関節のセンサーが正常でも筋肉自体に働き不足やこり固まりがあると引き起こされてしまいます。ここで絆創膏の登場です。
例えば、肘を曲げるとき、筋肉はいきなり縮むのではなく、わずかに一瞬伸ばされた後の反射を使って肘を曲げています。
この反射のきっかけになるのが筋肉のセンサーですが、こり固まって動きの悪い筋肉の場合、この初動が苦手なので、絆創膏で皮膚を引っ張って伸ばす情報を与えてあげます。これにより、筋肉がわずかに伸びて曲げるという動きが再現しやすくなります。しかも、絆創膏の幅が筋肉の幅と合っているので、単独で筋肉の刺激をするのにぴったりなのです。
このように、絆創膏のわずかな引っ張りがセンサーや筋肉を活性化させて体をスムーズに動かし、痛みを軽減させてくれるのです。








