布団とは「ほどよく仲良く」。快眠のための夜の過ごし方7【睡眠専門医が指南】

(4)悩みは明日の私にプレゼント

布団とは「ほどよく仲良く」。快眠のための夜の過ごし方7【睡眠専門医が指南】 2510_P008-009_04.jpg

考え事などをして布団の中で悶々とするときは、紙に書き出しましょう。頭で考えるより言語化する方が気持ちが整理されることがあります。書いた紙は枕の下に入れ、明日の自分へのプレゼントに。夜は前頭葉の機能が低下してネガティブな思考になりがちなので、翌朝見ると意外と大したことなかった、なんてことも。

(5)スマホのアプリも味方

布団とは「ほどよく仲良く」。快眠のための夜の過ごし方7【睡眠専門医が指南】 2510_P008-009_05.jpg

スマートフォンは、上手に使えば快眠の助けにも。渥美先生は睡眠を計測・記録するゲームアプリ「Pokémon Sleep(ポケモンスリープ)」を活用しています。睡眠を計測してデータを蓄積することでポケモン達の寝顔を集められる他、睡眠計測中に届いた連絡に応じようとすると「計測中」と表示される機能も。「いま睡眠中であることを思い出させてくれ、睡眠に専念できます」

(6)2時間前入浴

布団とは「ほどよく仲良く」。快眠のための夜の過ごし方7【睡眠専門医が指南】 2510_P008-009_06.jpg

スムーズな入眠には、内臓の温度(深部体温)をコントロールすることが有効。湯船に入って深部体温を上げ、入浴後約60~90分経過して深部体温が低下し始めると、眠りやすい状態に。40℃前後のお湯にゆっくり入りましょう。熱すぎるお湯は皮膚が刺激されて交感神経の働きが高まり、逆に目がさえてしまいます。

(7)布団とはほどよく仲良く

布団とは「ほどよく仲良く」。快眠のための夜の過ごし方7【睡眠専門医が指南】 2510_P008-009_07.jpg

眠れないときは、思い切って布団から離れ、場所を変えましょう。渥美先生曰く「人間関係と同じく、ベタベタしすぎるのはよくありません」。また、布団は何かをするところでなく、「眠る場所」として体に覚えさせることも大切。眠れない状態でずっと布団にいると、布団が「目が覚める場所」として認識されてしまいます。

※この記事は紙&WEBマガジン『毎日が発見』2025年10月号に掲載の情報です。
構成・取材・文/岡田知子(BLOOM) イラスト/来迎純子 

 

<教えてくれた人>

上島医院 院長
渥美正彦(あつみ・まさひこ)先生

大阪市立大学医学部卒業。精神科、脳神経内科などを経て、睡眠専門医に。2010(平成22)年より現職。不眠症のほか、うつ病や双極性障害などについて分かりやすく解説し、講演などでも活躍。YouTubeチャンネル「睡眠専門医渥美正彦」のチャンネル登録者数は約14万8000人を誇る。

※この記事は紙&WEBマガジン『毎日が発見』2025年10月号に掲載の情報です。
PAGE TOP