腰痛改善のカギは骨盤にある関節にあり!? 腰痛の原因とタイプをチェック/自分で治す腰痛

pixta_23403045_S.jpgひとたび痛くなると生活の質がガクンと落ちてしまう腰。慢性でも急性でも、腰痛で悩んでいる人は結構多いですよね。では「腰痛になりやすい人」にとってかかわりが深い、骨盤にある関節をあなたはご存知ですか?その関節とは「仙腸関節(せんちょうかんせつ)」。

今回は「仙腸関節」を中心に、腰痛タイプや腰痛を改善するためのセルフケアについて、さかいクリニックグループ代表である酒井慎太郎先生に伺いました。


仙腸関節は腰を支える土台

腰を構成する骨には腸骨、仙骨、腰椎(ようつい)などがあり、連動して働いています。腰痛は骨盤の「仙腸関節」と深く関連しています。仙腸関節とは仙骨と腸骨のつなぎ目にある縦長の部分。前後左右に3~5ミリメートルしか動かない関節ですが、体重や衝撃を受け止めるクッションの役割を果たしています。腰椎とともに上体を支えて、体のバランスをとっているのです。

「腰によくない動作を続けると、仙腸関節の動きが悪くなります。仙骨と腸骨にずれや引っかかりが生じ、可動域が狭くなり動かなくなることも。そのため仙腸関節がクッションの役割を果たさなくなるのです。そうなると周囲の筋肉、腰椎などに過度な負担がかかり腰痛が起こります」と酒井慎太郎先生は話します。

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自分の腰痛のタイプを知ることが大事

私たちは日常生活の中で、知らず知らずのうちに、腰に負担をかける動作をしています。それが原因で仙腸関節に不具合が生じて、腰痛が引き起こされるので、正しい姿勢で過ごすことが望ましいです。

 

●繰り返していると腰痛になりやすい姿勢

・座り方
1806p023_01.jpg床に座るとき、足を崩して横座りをすると、骨盤にゆがみが生じて、仙腸関節の動きが悪くなる。
 

・荷物の持ち方

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いつも決まった方の手で荷物を持っていると、重心が片側に偏るため、仙腸関節に不具合が生じる。
 

・掃除機・台所仕事

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前傾姿勢で掃除機をかけたり調理をすると、重心が前に傾くので、それを支える腰の筋肉に負担がかかる。
 

「くつろぐときも、床に直接、足を崩して座ることは避けます。床ではなく、いすに深く腰かけて、足を組まず背筋を伸ばすのが理想。荷物を持つときは、重心が偏らないように両手に分けて持つか、リュックに入れて背負います。家事のときは、前かがみにならないように注意すること。普段からこのような点に気を付けると腰痛を防げます」(酒井先生)

 
酒井式腰痛診断!あなたの腰痛タイプはどちらですか?

下のチェックリストのように、腰痛はどんな動作のときに痛むかによって、2つのタイプの分けることができます。自分はどちらのタイプなのか確認してみましょう。当てはまるものに印をつけ、印が多かった方のタイプが、あなたの「腰痛タイプ」です。

●前かがみになると痛い腰痛タイプ
□長時間いすに座っていると腰が痛む。
□顔を洗うときに洗面台で前かがみになると腰が痛い。
□咳やくしゃみをすると腰に響いて痛い。
□前かがみになった後に体を伸ばしたり、座った後に立ち上がると腰が痛い。
□起床したとき、体を起こして立ち上がるまでに時間がかかる。
□畳や床の上には、腰が痛くて仰向けに寝られない。
□いつも足やお尻がしびれている。
□前かがみでの台所仕事やガーデニング、車の運転が多い。
□毎年のようにぎっくり腰になる。
□歩いている時よりも同じ姿勢を取り続けるほうがつらい。

●後ろに反ると痛い腰痛タイプ
□朝よりも夕方に腰が痛む。天気が崩れるとき、低気圧になったときに痛みが増す。
□少し歩くとしびれや痛みで歩けなくなるが、座ったり前かがみになると楽になり、また歩ける。
□しびれや足のだるさなどが、姿勢によって変化する。
□歩くときに足裏にしびれを感じたり、玉砂利の上を歩くような違和感がある。
□排尿の調節がうまくいかず失禁することがある。
□腰が痛いときには横になって安静にしていることが多い。
□過去に椎間板ヘルニアになったことがある。
□若いときにも腰痛があったが、今の痛み方は当時とは異なる気がする。
□若いときは姿勢がよく腰痛とは無縁だった。
□これまで姿勢について意識したことがないか、意識しても長続きしなかった。

 

次の記事「かがむと痛い?反ると痛い? 痛む場所でわかる腰の病気/自分で治す腰痛(2)」はこちら。

取材・文/松澤ゆかり・山川寿美恵 イラスト/やまだやすこ

<教えてくれた人>
酒井慎太郎(さかい・しんたろう)先生

さかいクリニックグループ代表。千葉ロッテマリーンズオフィシャルメディカルアドバイザー。柔道整復師。腰痛専門病院などを経て現職。ラジオ、テレビ多数出演。著書『脊柱管狭窄症は自分で治せる!』(Gakken)など50冊。

この記事は『毎日が発見』2018年6月号に掲載の情報です。

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