植物性たんぱく質を含み、栄養豊富な高野豆腐。さらに、さまざまな料理にもアレンジできる優れモノです。親子で料理研究家として活躍する、小林まさるさん、まさみさんに、おいしい食べ方を教えてもらいました。
小林まさみさん(左)とまさるさん
冬に凍らせて作る高野豆腐は、北海道出身のまさるさんにとって小さいときから食べなじんだ乾物。「炊き込みご飯にも入っていたな。自分の家で干して作っていたんです。旬の食材と煮ると、季節感があっていいね」。
まさみさんは「形状を変えると、もっと楽しめます! すったり、刻んだりしていろいろに使えますよ。」と新しい食べ方を提案してくれました。ヘルシーな揚げもののころもにもなります。
もどし方のポイント
最近は大きさや形もさまざまな高野豆腐があります。商品によってもどし方が違うので、確認してから使いましょう。
▼小さく切るときは、もどしたものを両手に挟み、水けをよく絞ってから切りましょう。
▼粉にして使うときはもどさずそのまますおろします。揚げもののころも代わりにも。
まさるさん直伝! 旬の野菜と組み合わせて食感よく
「高野豆腐とたけのこの煮もの」
【材料】(2人分)
高野豆腐 ... 2枚(35g)
ゆでたけのこ ... 小1/2本(100g)
A だし汁 ... 1カップ
みりん ... 大さじ1
酒 ... 大さじ1
しょうゆ ... 小さじ2
砂糖 ... 大さじ1/2
木の芽 ... 適量
【作り方】
1 .バットに高野豆腐をのせ、たっぷりの湯または水を注ぎ、皿などを重石代わりにのせて20分ほどおいてもどす。しっかり水けを絞り、縦4等分に切る。たけのこは縦1㎝幅に切る。
2 .鍋にAを入れ、1 を加えて、強めの中火にかける。ひと煮立ちしたら落としぶたをし、火を弱めて10分煮る。
3 .器に盛り、木の芽を飾る。
※そら豆やさやいんげんなどと合わせてもおいしい。
次の記事「すって、刻んで。高野豆腐でヘルシー揚げ物&いり豆腐/親子で乾物(2)」はこちら。
取材・文/細川潤子 撮影/原 務
小林まさるさん、まさみ(こばやし・まさる、まさみ)さん
料理研究家のまさみさんは長男の嫁。まさるさんはアシスタントをするうちに、78歳で料理研究家としてデビュー。まさみさん夫婦とは仲良しで3人で海外旅行も!