40歳未満と40歳以上の精子の質を調べた研究によると、「加齢に伴い、精液量、精子数、精子の運動率、正常形態率などは低下した(※59)」と報告されています。一方で、「加齢による精液所見は、個人差が大きく、低下例には亜鉛量の低下や精巣内の血流障害などがあった(※59)」ことが分かりました。
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59)新田俊一, 他. 加齢に伴う精子発生能の変化に関する研究 : 精液所見を中心に. 札幌医学雑誌 1985; 64 (3):77-85.