日帰り手術も可能です。まぶたが垂れ下がる「眼瞼下垂」の治療法

上まぶたが垂れ下がり視界が狭くなる「眼瞼下垂」。早い方は、40代から発症するそうです。今回は日本医科大学武蔵小杉病院 眼科・眼形成外科講師の村上正洋(むらかみ・まさひろ)先生にその治療法について伺いました。

日帰り手術も可能です。まぶたが垂れ下がる「眼瞼下垂」の治療法 pixta_41869392_S.jpg

手術の多くは保険適用、日帰りで受けられる

治療は、眼科や形成外科で手術を受けるのが一般的です。

手術では一般的に「眼瞼挙筋腱膜前転法」という術式が採用されます。

これは、一度瞼板から挙筋腱膜を剥がして、たるんだ分だけ、たくし上げるように短くして瞼板に再びぬい付ける手術。

所要時間は片目で30分ほど。

多くは保険適用となるため、手術費用は、片目で2万1600円程度(3割負担の場合。麻酔などは別途。税込)。

術中、術後に大きな痛みを伴うこともまれです。

日帰りする人も珍しくありません。

術後、目のまわりに内出血が広がる場合もありますが、2週間ほどで落ち着きます。

視界を取り戻し、かつ違和感を残さない自然な見た目に治療するのが重要。

治療の際は医師とよく相談しましょう。

主な治療法

伸びた挙筋腱膜をぬい縮める「眼瞼挙筋腱膜前転法」が一般的。

視界と見た目の両方を改善できるよう、医師とよく相談することが大切。

眼瞼下垂の手術法

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まぶたを切開して、伸びてしまった挙筋腱膜を瞼板から剥がす。

剥がした挙筋腱膜の伸びた分だけ短縮して、糸で瞼板に再びぬい付けると、まぶたを持ち上げられるようになる。

取材・文/名嘉山直哉 イラスト/片岡圭子

 

日本医科大学 武蔵小杉病院 眼科・眼形成外科講師
村上正洋(むらかみ・まさひろ)先生

1989年日本医科大学卒業。医学博士。同大学武蔵小杉病院形成外科教授を経て、現職。多くの眼瞼形成外科手術を行う。視機能と整容の両立を目指す眼瞼形成手術を広める活動をライフワークとする。

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この記事は『毎日が発見』2020年3月号に掲載の情報です。

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