脳梗塞に備えて「良い病院」を見つけておくことが大切! ポイントは「血栓回収療法」を行っていること

突然、倒れて命を失う。助かっても寝たきりになることも...そうならないためには、どうすればいいのでしょうか? IMSグループ横浜新都市脳神経外科病院院長の森本将史(もりもと・まさふみ)先生に、「良い病院の選び方」についてお聞きしました。

【前回】脳梗塞のタイプは3つ...「危険な原因」を知って、「予防」のための7つのポイントを実践しよう

【最初から読む】命の危険はもちろん、「後遺症」によって要介護の恐れ大! 「脳梗塞・脳出血」を理解して命を守ろう

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良い病院を選ぶ

脳梗塞の治療は、ここ数年で格段に進歩したので、死亡率が減少しています。

ただ、全ての病院で最新治療が受けられるわけではないため、脳梗塞が発症したときに備えてあらかじめ「良い病院」を見つけておくことが大切です。

「良い病院の情報はインターネットで調べたり、かかりつけ医に聞いてみたりするといいでしょう。私が思う良い病院の条件とは、まず最新治療の『血栓回収療法』を行っていること。さらに、その実績が多いこと、それに携わる医師が複数いることです。血栓回収療法に力を入れている病院では、ホームページにそのことを記載しているケースが多いです。また、SCU(脳卒中集中治療室)があることも重要です。SCUとは、脳梗塞を含む脳卒中の治療とリハビリテーションを行う専用病棟のことで、患者さんの早期退院と社会復帰を促します。もし救急車を呼ぶことになったら『〇〇病院に行ってください』とあらかじめ見つけておいた病院に搬送をお願いしましょう」(森本先生)

最新治療血栓回収療法とは

開頭せずに太い血管の血栓を回収できる治療法です。

詰まった血管の再開通率は約90%と、高い効果があります。

(1)カテーテルを挿入する

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足の付け根などから、血管に細い管(カテーテル)を挿入する。

(2)血栓をからめとる

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先端のステントと呼ばれる部分を開き、血栓をからめとる。

(3)血栓を回収

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血栓のかけらが奥に流れないように吸引しながら、血栓を回収する。

《SCU(脳卒中集中治療室) のメリット》

● 死亡率の減少
適切な治療をいち早く受けることができるため、死亡率が低下する。

● 在院期間の短縮
脳卒中専門のリハビリを受けることができるので、入院期間が短くなる。

● 長期的な日常生活能力と生活の質の改善
寝たきりになることなく、日常生活を送る動作をキープできる。

● 自宅退院率の増加
転院をするのではなく、自宅などの居住施設に戻れる割合が高くなる。

取材・文/石井信子 イラスト/ノグチユミコ

 

<教えてくれた人>

森本将史(もりもと・まさふみ)先生
IMSグループ横浜新都市脳神経外科病院院長。脳神経外科医。京都大学医学部卒業後、国立循環器病研究センター、ベルギーLeuven大学などで手術と研究の研鑽を積み現職。専門は脳卒中で、日本でも有数の実績がある施設長として、日々手術を行う。脳卒中予防にも尽力している。

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この記事は『毎日が発見』2022年1月号に掲載の情報です。

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