発達障害やうつは「治療」と「就労支援」を上手に利用しよう

発達障害やうつは「治療」と「就労支援」を上手に利用しよう 1808p071_03.jpg近年、よく耳にする大人の「発達障害」。「ADHD(注意欠如多動性障害)」、ASD(自閉症スペクトラム障害)の一つである「アスペルガー症候群」などがあり、職場にうまく適応できず、精神科を受診する人が増えています。また、仕事のストレスなどで「うつ」を発症するリスクは、誰にでもあるといえます。大人の「発達障害」と「うつ」について、昭和大学医学部精神医学講座主任教授の岩波明先生にお話を伺いました。

前の記事「社会人の「うつ」回復には周囲の理解が不可欠! 約15%が生涯1度はうつになる(3)」はこちら。

 

治療に加えて就労支援の利用で社会復帰を目指す

発達障害やうつは、さまざまな治療法があります。ADHDとうつは、薬による治療が主流です。アスペルガー症候群などのASDには、現在、認可されている薬はなく、認知行動療法などが行われています。

発達障害やうつの主な治療法
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就業や社会復帰のための訓練などを実施したり、本人や家族が相談できるところもあります。上手に利用するとよいでしょう。

 

発達障害やうつ患者の相談&支援を行うところ

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「発達障害の人は、周囲の人の配慮があれば十分に能力を発揮できます。発達障害の特性を理解することが大切です。うつは、自ら命を絶つという最悪の結果にならないよう、回復までの長い期間を精神的に支え、本人の焦る気持ちに寄り添います」(岩波先生)

 

取材・文/松澤ゆかり イラスト/オオノマサフミ

 

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岩波明(いわなみ・あきら)先生

昭和大学医学部精神医学講座主任教授。医学博士。著書は『発達障害』(文春新書)、『大人のADHD』(ちくま新書)など。

この記事は『毎日が発見』2018年8月号に掲載の情報です。

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