「ちょいもれ」は筋力低下のサイン! その尿もれは少しの体操で防げます/尿もれ

pixta_40684609_S.jpg「くしゃみをすると尿がもれる」「頻繁にトイレに行きたくなる」など、尿トラブルは誰にでも起こることです。女性は男性に比べて尿道の長さが短く、また出産などで骨盤底筋が緩んだりするため、排尿のトラブルが起こりやすくなります。しかし「尿もれ」はデリケートな悩みのため、病院へ足を運ぶことをためらう人も。

そこで今回は、尿もれや頻尿などの尿トラブルの改善法を、よこすか女性泌尿器科・泌尿器科クリニック院長の奥井識仁先生と、セントソフィアクリニック院長の伊藤知華子先生のお二人に伺ってみました。

 

骨盤底筋の機能低下が尿トラブルの原因です

膀胱(ぼうこう)は風船のように膨らんだり縮んだりする柔軟性の高い器官で、尿をためておくことができます。ですが、膀胱を支える骨盤底筋の機能低下が尿トラブルの原因です
骨盤底筋の機能が低下すると、 尿もれや頻尿などのトラブルが生じやすくなります。

「骨盤底筋の機能低下は、妊娠や出産、加齢、肥満などで起こります。特に女性は、更年期以降、臓器の弾力性も低下し、骨盤内の臓器や膀胱、直腸などが下へと落ちてくることがあります。それにより、 50代ぐらいになると、 尿もれなどの泌尿器のトラブルが増えてきます。それらを防ぐには、骨盤底筋の強化が必要です」と、セントソフィアクリニック院長・伊藤知華子先生。

女性に多い尿トラブルには、 腹圧性尿失禁、切迫性尿失禁、 混合性尿失禁の他、過活動膀胱、骨盤臓器脱など、複数あります。 どのタイプも、骨盤底筋の緩みが関係しています。「尿トラブルを感じている人は、骨盤底筋が緩んでいます。そのため、骨盤底筋を鍛える必要がありますが簡単ではありません。そこで、 骨盤底筋とつながっている下半身全体の筋力強化がおすすめです」と、よこすか女性泌尿器科・泌尿器科クリニック院長の奥井識仁先生。

尿トラブルは、 体だけでなく、外出が億劫(おっくう)になる、人付き合いが面倒になるなど、生活の質が落ちてしまう原因となります。不快な症状は早めに改善して、生き生きとした毎日を手に入れましょう

 

次の記事「腹圧性、切迫性、混合性...あなたの尿もれはどのタイプ?/尿もれ(2)」はこちら。

取材・文/笑(寳田真由美) 

<教えてくれた人>
奥井識仁(おくい・ひさひと)先生

よこすか女性泌尿器科・泌尿器科クリニック院長。東京大学大学院医学系修了。ハーバード大 学臨床留学、ブリガム&ウイメンズ病 院で女性手術を学ぶ。専門は骨盤臓器脱。 年間800件に及ぶ尿失禁手術を行う。

<教えてくれた人>
伊藤知華子(いとう・ちかこ)先生

セントソフィアクリニック院長。名古屋第二赤十字病院産 婦人科、成田病院勤務を経て、米国サ ウスカロライナ医科大学生殖遺伝学教 室留学、2008年より現職。専門は婦人科。生殖医療専門医。

この記事は『毎日が発見』2018年7月号に掲載の情報です。

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