血圧を下げるには全身浴より半身浴! ぬるめの湯に20分ほどつかって「NO」が生産されやすい体へ

脳卒中や心筋梗塞など、さまざまなリスクを秘めた高血圧。「男性よりも女性の方が血圧は低めだから...」と油断をしてはいませんか? 実は更年期以降の女性は高血圧になりやすく、その際のリスクは男性よりも高め。そこで今回は、東京女子医科大学 高血圧・内分泌内科教授の市原淳弘(いちはら・あつひろ)先生に、「半身浴」の効果について教えてもらいました。

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半身浴【39~41度の湯で20分間】

湯温は42度を超えない

熱い湯は交感神経を刺激して逆効果になります。

39~41度のややぬるめの湯に20分程度つかるのがおすすめ。

全身浴より半身浴

心臓を圧迫しないよう、みぞおちぐらいまでの半身浴が安心。

肩や首が冷えないよう、タオルをかけて入浴を。

入浴後はしっかり保温

入浴後は体が冷えないよう、素早く服を着て、できれば毛布にくるまって保温を。

水分補給も忘れずにしましょう。

入浴の3つの効果

浮力効果
湯船の中で浮力が働くことで筋肉がゆるみ、体全体の緊張がほぐれます。

水圧効果
入浴した際、水圧がかかることで、血液やリンパの流れが良くなります。

温熱効果
体温が上がり、皮膚の毛細血管が広がって血流が良くなります。

《ヒートショックに注意》

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急激な温度変化によって血圧が大きく変動すると命に関わる事故を引き起こすことも。

予防には脱衣所や浴室を温かく保って。

[これでリセット]
就寝中は血圧が下がりますが、湯船につかってから就寝すると、さらに血圧が下がります。入浴で体が温まると体のすみずみまで血液が流れやすくなり、血管の内皮が刺激されNO(※)が産生されやすくなります。

※血管の内皮細胞から産生されるNO(一酸化窒素)は、別名、血管拡張ガスともいわれます。血管を拡張させ、血流を調節する作用があります。

【まとめ読み】特集「血圧を確実に下げる10の方法」記事リストはこちら!

取材・文/オフィス・エム(寳田真由美) イラスト/熊本奈津子

 

<教えてくれた人>
東京女子医科大学 高血圧・内分泌内科教授
市原淳弘(いちはら・あつひろ)先生
専門は内分泌疾患全般および高血圧診療。特にホルモン異常による高血圧、閉経期以降の高血圧など。著書、テレビ出演多数。

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