沖縄でゴキゲンに暮らすおばー。亡くなった夫との結婚生活が円満だった理由を振り返る

沖縄でゴキゲンに暮らすおばー。亡くなった夫との結婚生活が円満だった理由を振り返る 13634012_615.jpg

90歳のおばーのゴキゲンなひとり暮らし 孤独を吹き飛ばして幸せに生きるヒケツ(大田吉子/KADOKAWA)第5回【全6回】

沖縄最北端の国頭村で暮らすおばーこと大田 吉子さんは、1934年生まれの御年90歳。夫である孝全さんは2023年に亡くなられたそうですが、外に出て村人に話しかければ寂しく感じる時間もありません。そんなおばーの元気の秘訣は、「とにかく喋ること」と、「毎日のウォーキング」。毎日のラジオ体操も欠かしません。そんなおばーの元気の秘訣や何気ない日常、おばーなりの生き方をご紹介しているのが書籍『90歳のおばーのゴキゲンなひとり暮らし 孤独を吹き飛ばして幸せに生きるヒケツ』(KADOKAWA)。おばーの穏やかで満ち足りた生活をぜひお楽しみください。

※本記事は大田 吉子著の書籍『90歳のおばーのゴキゲンなひとり暮らし 孤独を吹き飛ばして幸せに生きるヒケツ』から一部抜粋・編集しました。

結婚生活に必要なのは「尊敬」と「反省」


夫は、めったなことでは怒りません。
もちろん家庭を一緒に営んでいくうえで、口喧嘩することはしばしばありました。だいたいが「そんな言い方しないでよ」くらいの小さな言い合いでございましたがね。
私は基本的に、争いがあったらいつも自分から謝るようにしています。

ただし、夫婦間の問題はちょっと別です。
謝る・謝らないではなく、反省したか・していないかが大事です。
他人ですと、謝って歩み寄りますよね。そうして「あなたと一緒にいたい」という姿勢を見せることが大事です。

けれども、夫婦はそもそも家族というひとつの船を一緒に操っているわけです。この船は一度乗ったら降りることはない、これからも一緒にいるのが大前提、と私は思っていますから、夫婦間の場合、謝って寄り添うという一手間は省略しています。

夫が謝ったかどうかも気にしません。反省の態度が見られ、同じことを二度としないように心がけているとわかれば、口喧嘩しても仲直りできるのです。
そして、夫婦がお互いに相手を日頃から尊敬しているかどうかも大事。
夫は、大工仕事など私には到底できないことを難なくやってのけます。

一方、私だって夫ができない裁縫などをなかなか上手にこなせます。
だからお互いのことを見て「すごいなぁ」と思うことが、日常にあるのです。
そういう相手となら、ちょっと喧嘩してもすぐに反省することができると思いますよ。

え?夫のことを尊敬できない奥さんもいる?
まぁ、ずっと一緒に暮らしていたら、尊敬の念を忘れてしまうこともあるかもしれませんよね。
でも、なにかひとつくらいあるでしょう? 
声が大きいとか、力が強いとか、暗算が速いとか
一見どうでもいいことでもかまわないので、無理矢理にでも見つけてみてください。
きっと相手を見る目が変わって、いい関係を築けますよ。

 
※本記事は大田 吉子著の書籍『90歳のおばーのゴキゲンなひとり暮らし 孤独を吹き飛ばして幸せに生きるヒケツ』から一部抜粋・編集しました。
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