国内で3000万人が悩んでいるといわれる腰痛。その痛みの原因である体の重心のズレを解消に導くタオル1本体操をご紹介します。今回は、理学療法士の酒井 隼(さかい・じゅん)さんに、「関節を安定させるための体操」を教えてもらいました。
【前回】1日5分で腰痛の改善へ! 「体の重心を前方化する」タオル1本体操
3つのタオル1本体操の後に関節を安定させるための体操を組み合わせると、さらに腰が安定して腰痛が起こりにくくなります。
同時に全身の筋肉を鍛えることにもつながります。
組み合わせ例
- 3つの「タオル1本体操」+山谷体操
- 3つの「タオル1本体操」+ばんざいスクワット
背骨を安定させる筋肉をつくる山谷体操
1日5回
四つん這いの姿勢になり、背中で「山」をつくる
四つん這いの姿勢で、息を7秒間吐きながら、おへそを上げるようなイメージで背中で「山」をつくる。
背中で「谷」をつくる
息を5秒間吸いながら背中を曲げる。みぞおちの後ろが前に出ることを意識しながらおへそを下げると効果的。
足の筋力を強化するばんざいスクワット
1日10回
両足を肩幅程度に開き、手を上げてばんざいする
手を上げることにより、体が前傾することを防ぐ。
そのまま腰を下ろし、スクワットする
背中と太ももの前側にほどよい突っ張りを感じるくらいまで腰を下ろす。
取材・文/岡田知子(BLOOM) イラスト/秋葉あきこ