『知識も時間もないですが、新NISAでほったらかし投資よりお金を増やしたいです』 (投資塾ゆう/KADOKAWA)第1回【全7回】
誰もが投資を始めやすいように制度が改定され、資産形成しやすくなったと話題の新NISA。制度のポイントでもある「積み立て投資」は、毎月一定額で決まった金融商品をコツコツと買い続ける初心者にもおすすめの投資方法です。 YouTubeで人気の投資アドバイザー「投資塾ゆう」さんによる著書「知識も時間もないですが、新NISAでほったらかし投資よりお金を増やしたいです」(KADOKAWA)では、この「積み立て投資」の魅力や、失敗しないコツを紹介しています。 投資のプロによる新NISAをフル活用する投資法を一緒に学んでいきましょう!
※本記事は投資塾ゆう著の書籍『知識も時間もないですが、新NISAでほったらかし投資よりお金を増やしたいです』から一部抜粋・編集しました。
積み立て投資は魅力がいっぱい
新NISAにはつみたて枠と成長投資枠があり、両方を使うことができます。必ずしも両方を使わなければならないわけではなく、1800万円の枠すべてをつみたて枠として使うことも可能です。ただし逆はNGで、すべてを成長投資枠として使うことはできません。
これは、多くの個人投資家に積み立て投資をしてほしいという金融庁のメッセージだと考えられます。なにしろ積み立て投資は、簡単でだれにでも勧められる、とてもすぐれた投資方法だからです。
積み立て投資は、毎月一定の額で特定の金融商品を買い続ける投資方法です。積み立て投資と最も相性の良い金融商品は投資信託で、さまざまな投資対象に分散投資ができるうえ、毎月の投資額は自由に設定できます。
投資信託の銘柄と毎月の投資金額を決めて金融機関で積み立ての設定をすれば、あとは何もしなくても毎月同じ日(指定した日が土日祝の場合はずれます)に同じ額が銀行や証券会社から引き落とされ、投資されていきます。
給与の振込口座から自動で引き落としたり、クレジットカード決済に対応しているところもあります。
【積み立て投資の魅力】少額から投資をスタートできる
投資はいくら勉強して知識を蓄えてもそれだけでは1円も増えません。少額でいいので、まずはトライすることが重要です。投資が初めてで不安を感じる人やお金が減るのは怖いと感じる人でも、積み立て投資は少額でスタートできるので、練習として最適なのです。
多くの人は資産が減ることが許容できないというより、体験したことがないために不安を感じているものです。まずは少額でスタートしてみて、実際に自分が投じた資産がどのように変動していくかを体感することで、心理的ハードルは下がります。
積み立て投資は大手ネット証券であれば100円、それ以外の証券会社でも1000円や5000円からスタートできるところが大半です。こうした金融機関を選べば、お小遣いの範囲で投資を始められます。
現実として資産形成を目指す人が数百円や数千円の積み立てをしてもあまり効果はありませんが、人間は欲が出てくるもの。少額で継続して利益が乗ってくると、もっと儲けたいという思いが頭をもたげてきて、積立額を増額したくなるものです。
そうなったら練習期間を終了し、自分に合った金額に設定しなおせば良いのです。もちろん、練習は必要ないという人であれば、最初から適切な金額を設定してOKです。
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・本書の内容の多くは、2023年12月時点の情報に基づいています。
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