【新NISA】必ず知っておきたい為替リスク。どこまで心配すべきかを小林亮平さんが解説

【新NISA】必ず知っておきたい為替リスク。どこまで心配すべきかを小林亮平さんが解説 0602.jpg

データ⑥は日本円と米ドルの為替チャートを示していますが、足元の2022~2023年は一時1ドル=150円台と、歴史的な円安を記録したことでも話題になりました。

そうなると怖いのは、円安時に投資した後で円高に傾くと、それだけ為替の損失が発生することでしょう。

ただ新NISAで長期の投資を前提とするなら、為替リスクはそこまで心配しすぎなくてもいいと自分は考えています。

なぜなら先ほど全世界株式と米国株式の過去のグラフを確認しましたが、長い目で見て右肩上がりが続いていることが分かりましたね。

過去35年間で、全世界株式は約7倍、米国株式は約20倍にも上昇しています。

つまり、投資した時より円高になったことで、為替で多少損したとしても、長期運用による株価上昇の方が期待できるはずです。

なので、足元の為替相場はあまり気にしすぎず、思い立ったタイミングで新NISAを始め、あとはじっくり気長に運用していけばOKでしょう。

ちなみに為替による損失を防ぐために、為替ヘッジを利用する方法もあります。

為替ヘッジありの投資信託なら、将来の為替レートを先に取引するため、円高の損失が抑えられるメリットがあります。

ただし為替ヘッジを行うには手数料(ヘッジコスト)がかかり、また円安での利益も享受できないデメリットには注意しましょう。

長期の投資を前提とするなら、やはり為替リスクはそこまで心配しすぎず、為替ヘッジなしを選ぶのがいいでしょう。

・本書の記載内容は、2024年3月時点の情報に基づいています。
・本記事掲載後に法律や制度、各社サービスの内容が変更される可能性があります。予めご了承ください。
・資産運用には一定のリスクが伴います。売買によって生まれた利益・損失について、執筆者、出版社ならびに記事配信媒体社は一切責任を負いません。資産運用は必ず、ご自身の責任と判断のもとで行うようにお願いいたします。

 
※本記事は小林亮平著の書籍『イラストと図解で丸わかり!世界一やさしい新NISAの始め方』から一部抜粋・編集しました。
PAGE TOP