出ていくお金を気持ちよく使えたら貯められる人になれる/できるだけ簡単にお金が増える方法

人生100年時代になり、お金の不安も増え知識が必要になりました。「貯金はマラソンと同じ。全力疾走では長続きしません」。そう語るのは、ファイナンシャル・プランナーの飯村久美さん。その著書『お金の先生! できるだけ簡単にお金が増える方法を教えてください。』より、お金を貯める心構えや考え方、コツをご紹介します。

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お金が貯まってくると自信がつく


自信がつけば不安もなくなる

「お金が貯まると、自分に自信が持てる」

これはほんとうの話です。

お金にゆとりができれば、なにが起こってもあわてずに、どっしりと構えていられるからです。

たとえば、会社の業績悪化のあおりで給料が下がっても、蓄えがあるのとないのとでは精神的にまったく違ってきます。

また、お金を貯められたという事実が、自信を与えてくれます。

「今月もこんなに貯められた!」という自信が、いつしか「自分はできる!」という確信に変わっていくのです。

逆に、お金がないといつもソワソワして、不安を感じやすくなります。

その不安がムダづかいにつながるのです。

お金が貯まらない人は、こうした成功体験が不足しています。

ですから、まずは小さな目標でかまいません、一歩一歩目標を達成していきましょう。

ある相談者の話です。

お子さんが生まれたばかりで育児休暇を取っていました。

それによって世帯収入が下がったため、夫の給料でやりくりしようと決めたそうです。

彼女の家庭は、それまでは外食が多かったため、実験的に1カ月の食費4万円で生活しようと目標を立てました。

1週間で1万円、1日で1400円ちょっとです。

それを1日、1週間、1カ月とクリアしていけるかチャレンジしたのです。

1週間が無事経過し、もう1週間、あと1週間と続けていったら、あっという間に1カ月が経過したそうです。

振り返ると、献立を決めてなにを買うかを明確にし、予算内で家族においしい料理をつくることは思いのほか楽しいことだったそうです。

たったこれだけのことで、かなりの自信になったといいます。

小さな成功体験で「貯まるスイッチ」が入る

こうした小さな成功体験を積み重ねていくことで、人は自信が持てるものなんですね。

脳は楽しいことに快感を覚えます。

すると、脳は楽しいことを「もっともっと」と要求してきます。

すると、貯まるスピードがぐんぐん上がっていくのです。

私はこの瞬間を、「貯まるスイッチが入る」と表現しています。

このスイッチは誰にでもあるのです。

どんなことで貯まるスイッチが入るかは、人それぞれです。

ある人は、毎月、口座の残高が増えていくのを見るだけで、スイッチが入ったといいます。

目標達成に向けて、数字が積み上がっていくのが楽しいからだそうです。

ここまでになると、小さなお金でもおろそかにしなくなるでしょう。

スイッチを入れるには、小さな刺激でじゅうぶん!入ってしまえば、もっと貯めようと工夫するようになります。

そのためにも、本書のさまざまな方法を参考に、楽しくチャレンジしてみましょう。


人のためにお金が使えると、さらにお金が舞い込む


貯まる人は、気持ちよくお金を手放す

お金を支払うとき、どんな気持ちでお金を手放していますか。

お金を気持ちよく支払えていますか、それとも、しかたなく支払っていますか。

なぜこんなことを聞くのかというと、お金を使うときの感情が、そのままその人のお金に対する考え方に反映されるからです。

嫌々お金を使っているようでは、お金は貯まっていきません。

逆に快くお金を使えると、お金がお金を呼んできてくれるのです。

コツコツ節約して口座の残高が増えたからといって、幸せになれるわけではありません。

気持ちよく使って、初めて幸せになるものです。

ですので、支払いの際は嫌々ではなく、気持ちよく手放しましょう。

第2章で、ある番組で相談され、4年後に家族でハワイ旅行をしようと月2万円ずつお金を貯めることになった主婦の話をしました。

最初は「ガマンしたくない」と条件を付けていた彼女ですが、自分のがんばりが家族全員の夢につながると意識を大きく変えて貯金生活を送っています。

4年後には、貯めたお金をしっかり使って心地いい時間をハワイで過ごすことでしょう。

その結果、彼女だけではなく、家族全員が現地で得られるものは、ハワイの思い出だけではありません。

旅行を通して家族全員でいろいろなことを話し、現地でたくさんの出会いもあるはずです。

そして、旅行費用100万円以上の価値を家族で得られると思います。

お金を使う醍醐味は、こういうところにあります。

お金の使い方に正解はありませんが、自分の好きなこと、大切なことにお金を使えたら、それはとてもハッピーなことです。

私はセミナーで、「最近、満足度が高かったお金の使い道はなんでしたか?」と聞くことがあります。

そうすると、「両親に旅行をプレゼントしたこと」「友人の誕生会を開いてあげたこと」など、誰かのためにお金を使ったことで、自分が幸せな気分になれたという人が思いのほかたくさんいました。

人のためにお金が使えると、さらにお金が舞い込む

そうなのです、自分のためだけでなく、人のために気持ちよく使えるようになれば、ますますお金は貯まっていくのです。

貯金を始めると、なるべく使わないようにと気持ちが働きます。

他人に対してはなおさらです。

でも、それではお金は貯まっていきません。

ですから、ときには、人のために使えるようになりましょう。

「いつも気にかけてもらっている人に贈り物をする」

「悩みを聞いてくれた後輩に食事をごちそうする」

「弱い立場の人のために寄付をする」

こういったことは、決してムダではありません。

相手への思いやりは、きっと伝わるものです。

仮にその見返りが直接返ってこなくても、いつか回りまわって自分のところに戻ってきます。

その際、大金を使う必要はないのです。

金額よりも相手のことを気にかけていることが伝われば、対人関係はますますよくなっていくでしょう。

お金は人が運んでくるものです。

また、人の悩みの大半は、人間関係によるものだといわれています。

ここがおさえられると、人生がいっそう豊かになるでしょう。

【まとめ読み】『お金の先生! できるだけ簡単にお金が増える方法を教えてください。』記事リストはこちら!

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ファイナンシャル・プランナーが「お金を増やす方法」を全6章にわたって説明してくれる

 

飯村久美

FP事務所「アイプランニング」代表。日本FP協会認定ファイナンシャル・プランナー/ファイナンシャルプランは「生活を守る手段」であるとともに「やりたいことや夢を叶えるために必要なツール」と痛感し、FP事務所を開業。家計相談は1000世帯を超え、幅広く活動。著書に『子どもを持ったら知っておきたいお金の話』(KADOKAWA/中経出版)、『シングル女子の今日からはじめる貯蓄術』(成美堂出版)など

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『お金の先生! できるだけ簡単にお金が増える方法を教えてください。』

(飯村久美/アスコム)

「貯金もダイエットも計算式は同じ。解決の答えは無理をしないことです。ストレスがかかる方法は必ず失敗します。マラソンと同じく全力疾走は続きません」。1000世帯の相談を受けてきたファイナンシャル・プランナーが上手に貯金しながら人生と付き合える方法を記してくれた一冊。お金を使わせたい側の仕組みまで解説する学び多き本です。

※この記事は『できるだけ簡単にお金が増える方法を教えてください。』(飯村久美/アスコム)からの抜粋です。
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