お金を貯めるには口座を2つに! 積み上がると自信も貯まる/できるだけ簡単にお金が増える方法

人生100年時代になり、お金の不安も増え知識が必要になりました。「貯金はマラソンと同じ。全力疾走では長続きしません」。そう語るのは、ファイナンシャル・プランナーの飯村久美さん。その著書『お金の先生! できるだけ簡単にお金が増える方法を教えてください。』より、お金を貯める心構えや考え方、コツをご紹介します。

pixta_47496891_S.jpg


「銀行口座」は2つ持つ


お金が貯まらない理由を年収のせいにしない

お金が貯まらないのは、年収が低いからだけでは決してありません。

年収が高くても、貯まらない人はたくさんいます。

理由の1つは、お金が貯まる入れ物を用意していないことです。

たとえば、天井から水が漏れているとします。

水がしたたり落ちるところにバケツがないと、水がだだ漏れになって床一面が水浸しになってしまいます。

貯まらない人は、このようにお金がだだ漏れ状態になっているのです。

一方、お金が貯まる人は、お金をしっかり受け止めるバケツを用意しています。

そのため、勝手にどんどん貯まっていくのです。

お金を貯めるには、「使う口座」と「貯まる口座」の2つが必要になります。

使う口座は、給料の振込先であり、家賃(住宅ローン)や保険料、水道光熱費、そのほかの生活費をストックしておく口座になります。

貯まる口座は、お金がただ貯まっていく一方の口座です。

2つを用意することで、お金が自動で貯まる第一段階は完了です。

ただ、ここで注意が必要です。

お金を貯める習慣がない人は、少しでもお金が貯まってくると、ついそこに手をつけてしまいがちです。

ですので、貯まる口座は、簡単には引き出せないものにしましょう。

たとえば、勤め先で申し込む、住宅資金や老後資金を蓄えるための「財形貯蓄」や民間の金融機関で申し込む「自動積立定期預金」など、ちょっと手間がかかる手続きが必要で、すぐにはお金を引き出せない仕組みになっている口座を用意してください。

減っていく口座、増えていく口座

新たに銀行口座を契約するのはちょっと面倒という人には、今持っている口座の中でまったく利用していない口座、いわゆる休眠口座を復活させるのもいいかもしれません。

結婚する前に使っていたとか、アルバイトをしていたときに給与振込のために開設したとか、すっかり忘れてしまっている口座はありませんか?

そのままにしていると、口座を維持するための手数料を取られるかもしれません。

この際、これらの口座も整理してみてはいかがでしょうか。

新たに口座をつくるときのポイントは、自分に合う使い方ができるかどうか。

銀行に預けていても、ほとんど金利がつかない時代だからこそ、少しでも金利が高い楽天銀行やSBI銀行などのネット系の銀行にするとか、自宅の近くに有人の窓口がある銀行にするなど、自分の使い勝手を考えて選びましょう。

貯まる口座をつくったときに気をつけるのは、その口座のキャッシュカードは持ち歩かないことです。

使う口座は次の給料日がくるまで、残高はどんどん減っていきます。

一方、貯まる口座は給料日を迎えるたびにどんどん増えていって、減ることがありません。

この2つの口座の特性を利用すると、お金はどんどん貯まっていくのです。

口座は2つ。

無理なくお金を貯める基本と覚えておいてください。


手取り収入の10%を「貯まる口座」に入れる


「貯まる口座」のお金は、そもそもないものと認識される

お金を確実に貯めるには、自動で貯まる仕組みをつくるに限ります。

毎月、「使う口座」に振り込まれる手取り収入の一定額が「貯まる口座」に入金されるように設定しておくのです。

たったそれだけです。

一度この仕組みをつくれば、あとは勝手に貯まっていきます。

〇【手取り収入-貯金=生活費】

貯まる口座に自動で入金されれば、あとは「使う口座」に残ったお金でやりくりするだけでいいからです。

無理なくお金がたくさん貯まっている人は、必ずこの方法を実行しています。

一方、お金が貯まらない人は、まったく逆のことをしています。

手取り収入の中からまず生活に必要なお金を使っていって、その残りを貯金しようとするのです。

それだと、残ったお金を「欲しいもの」「食べたいもの」に使ってしまって、いつの間にかお金はなくなってしまいます。

また、500円玉貯金のようなコツコツ型も、お金が貯まらない典型的なやり方です。

500円玉貯金は500円玉が手もとにあるときに、それを貯金箱に入れるというものです。

手もとに500円玉がないと入れられないので、たまたま財布に入っているとき以外は、わざわざ500円玉を用意しないといけません。

一見楽そうに思えますが、やってみるとけっこう面倒なので、多くの人が途中で挫折してしまいます。

さらに、貯まった500円玉を銀行に預けようとしても、100枚、あるいは200枚を超えると、ゆうちょ銀行以外は大量硬貨入金手数料が必要です。

たとえば、みずほ銀行の場合、100枚までは無料ですが、101枚を超えると500円以上の手数料がかかります。

努力して貯めた500円玉が手数料に消えるなんて、やるせないですよね。

楽に貯金するには、「自動積立」が適しています。

給料から天引きや自動引き落としされることで、そのお金はそもそもないものと認識されます。

そうなると、どんな人でも苦しい努力をしないで、いつの間にか貯まっていくのです。

無理なくスタートして、気づけば数百万円に!

問題は、毎月の引き落とし額です。

財形貯蓄にしても自動積立定期預金にしても、千円から設定できるところが多いようです。

私は相談者に、まずは手取り収入の10%から始めてみましょうとお話しています。

手取り収入が20万円なら、毎月2万円貯金できて、残り18万円が生活費に充てられます。

また、手取り収入が30万円なら、毎月3万円貯金できて、残り27万円が生活費に充てられるという具合です。

このくらいなら、無理なくスタートできると思います。

その後、お金が順調に貯まっていったら、その割合を15%、20%とだんだん上げていきましょう。

ここまでたどりつけば、貯まるスピードはグングン上がっていって、いつの間にか、数百万円になっているなんてこともじゅうぶんにありうるのです。

まずは、自動で貯まる仕組みをつくり、実行してみてください。

【まとめ読み】『お金の先生! できるだけ簡単にお金が増える方法を教えてください。』記事リストはこちら!

71oxOEGG9sL.jpg

ファイナンシャル・プランナーが「お金を増やす方法」を全6章にわたって説明してくれる

 

飯村久美

FP事務所「アイプランニング」代表。日本FP協会認定ファイナンシャル・プランナー/ファイナンシャルプランは「生活を守る手段」であるとともに「やりたいことや夢を叶えるために必要なツール」と痛感し、FP事務所を開業。家計相談は1000世帯を超え、幅広く活動。著書に『子どもを持ったら知っておきたいお金の話』(KADOKAWA/中経出版)、『シングル女子の今日からはじめる貯蓄術』(成美堂出版)など

shoei.jpg

『お金の先生! できるだけ簡単にお金が増える方法を教えてください。』

(飯村久美/アスコム)

「貯金もダイエットも計算式は同じ。解決の答えは無理をしないことです。ストレスがかかる方法は必ず失敗します。マラソンと同じく全力疾走は続きません」。1000世帯の相談を受けてきたファイナンシャル・プランナーが上手に貯金しながら人生と付き合える方法を記してくれた一冊。お金を使わせたい側の仕組みまで解説する学び多き本です。

※この記事は『できるだけ簡単にお金が増える方法を教えてください。』(飯村久美/アスコム)からの抜粋です。
PAGE TOP