『2000万円貯めるための「攻め」と「守り」のお金の図鑑』 (ねこみち/KADOKAWA)第4回【全5回】
貯金が苦手だったという自身の経験をもとに、楽しく、無理なく、お金を貯めるコツを伝えるねこみち氏発の著書『2000万円貯めるための「攻め」と「守り」のお金の図鑑』(KADOKAWA)。 「お金の知識ゼロの人が困ること」や「なんとなく難しそうなお金の言葉や概念」を徹底的に噛み砕いて、わかりやすく説明しています。 物価高なのに賃金は上がらない、銀行に預けていてもほとんど利息はつかない。そんな時代だからこそお金を貯めたいなら、努力や我慢ではなく「近道を知る」ことが大切です。 上手に「近道」を活用して、お金の不安を減らす一歩を踏み出しましょう。
※本記事はねこみち著の書籍『2000万円貯めるための「攻め」と「守り」のお金の図鑑』から一部抜粋・編集しました。
2024年、新NISAが始まる
資産形成しやすい環境が整ってきた!
政府はさらに太っ腹になった
充実の内容で大幅にパワーアップした新NISA。旧NISAでは「いつか終わってしまう制度だと、安心して利用できない」といった声も聞かれましたが、新NISAは"恒久化"されて、無期限になりました。
また旧NISAでは年間40万円(毎月3.3万円)が上限でしたが、新NISAは月10万円の積立投資もできるようになり、投資でお金を増やしやすくなります。
2種類のNISAが使えるようになる
利用できる期間が無期限となった「新NISA」。ならば、「税金を払いたくないから、投資するお金を全部NISAに入れちゃえばいいんじゃない?」と思いますか? そんなには甘くありません。政府もさすがに無限に税金を安くするわけにはいかないので、上限額があります。
新NISAでは「つみたて投資枠」が年120万円、「成長投資枠」が年240万円となります。さらに、2つを併用できるようになり、合計で年360万円まで投資ができます。
NISA制度改正で誰でも小金持ちになれる時代に
「投資枠が増える」「非課税期間が無期限になる」のですから、資産が作りやすくなるというもの。
サクッと計算してみましょう。例えば月5万円を積み立てて、年利4%で増えていったと仮定すると、20年間で1834万円になります。あくまでも試算ですが、新NISAを使って投資をすれば、誰でも小金持ちになれる可能性が大。老後資金2000万円を貯めることも現実として見えてきました。
格段に進化した「新NISA」! 新たに2つの枠組みが誕生
新NISAには「成長投資枠」と「つみたて投資枠」という名前がついた2つの枠が誕生し、2つ同時に使うことができます。
「成長投資枠」は多くの金融商品に投資でき、上限額は年240万円。「つみたて投資枠」は年120万円が上限で、政府が厳選した投資信託のみに利用が制限されています。
一生で1800万円まで、投資の利益が非課税に
「新NISA」は生涯で1800万円までの投資の利益に税金がかからず、枠内なら生涯にわたり利用できます。投資商品の見直しや、お金が必要になって換金(売却)した場合、空いた枠は、次の年にまた利用することができます。
1800万円は「つみたて投資枠」だけでもよいし、「成長投資枠」で300万円を利用して、残り1500万円は「つみたて投資枠」という使い方でもOK。ただし、成長投資枠は1200万円を超えることはできません。
・掲載内容は記載がない限り、2023年5月25日のデータをもとに編集しています。記載された情報に関しては万全を期しておりますが、内容を保証するものではありません。サービスなどの最新情報については、各企業のサイトなどでご確認ください。
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