【PTAは悩ましい】 何か申し訳ない...コロナ禍の「PTA選挙」で感じた複雑なモヤモヤ感

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:せみ
性別:女性
年齢:44
プロフィール:45歳の夫と中学2年生の娘と暮らすパート主婦。

【PTAは悩ましい】 何か申し訳ない...コロナ禍の「PTA選挙」で感じた複雑なモヤモヤ感 89.jpg

44歳のパート主婦です。

中学2年生の娘の母でもあります。

その娘がもうすぐ中学3年生になるのですが、それに先駆けて、先日中学校のPTA選挙がありました。

私たちの地域のPTAでは、基本的に立候補者から先着順でPTAのメンバーが決まり、そのメンバーの中で3年生の親の中から順に会長や会計などの役員が選ばれます。

しかし、もし立候補者がいない、またはいても必要人数に足らなければ、まだPTAの仕事をやっていない3年生の親からメンバーを選び、会長もその中の3年生の親から順番に選ぶというのが暗黙の了解です。

毎年、立候補者だけで全てのメンバーや役員が決まるという年は珍しく、立候補者が多かったために、3年間一度もPTAに参加することなく子の卒業を迎える親も、それ以上に珍しい存在と言われています。

そのため、多くの中学生の親御さんは、自分の子どもが中学1~2年の間に自ら立候補してPTAの仕事を済ませます。

つまり、子どもが3年生になってからPTAに引っ張り出されて、PTA会長などの役員(=仕事の量が多い)になることを避けようとする傾向があるのです。

かくいう私も、娘が1~2年生のときに立候補をしたのですが、他の親御さんに先を越され、娘が3年生になる今年までPTAをやっていませんでした。

つまり、もし今回の選挙で立候補者が足らず、私がPTAに選ばれたら、会長、会計、書記、その他の役員になる可能性が高いことになります。

また、選ばれなければ娘は来年卒業なので、私は3年間PTAをしないまま卒業を迎えられることになり、どちらに転ぶかで大きく運命が変わる選挙となったのです。

「私、会長とか役員になっちゃったらどうしよう。大勢の前で挨拶とか話とか上手にできない」

私は選挙への出席を前にしておびえながら夫に言いました。

しかし、夫は力強く言いました。

「会長や役員はPTAの中でも、然るべき人を選んでなってもらうものだよ。君のようなコミュ障を選ぼうとする人はいないから大丈夫」

確かにそのとおりなのですが、これはこれでヒドイ。

そうして迎えた選挙では、まず前任の役員さんたちからコロナ禍のためPTAの人数や仕事、イベントも随分削減されているという説明がありました。

密になりかねない各種イベントはほぼ全て中止、会合はコロナ前の半分以下で、前年は年に3回ほどしか実施されなかったそうです。

資源回収も戸別回収をせず、学校に回収物を各自運んでもらい、少人数の役員で仕分けだけして業者に回収してもらったそうです。

それを聞いて、そんなに会合やイベントが少ないなら、たとえ何らかの役員になったとしてもPTAをやるのもありかな、と思ったのですが、他の親御さんも同じことを考えていたようです。

どの親御さんも、今のうちにPTAを済ませたいという前向きな気持ちになっていて、立候補者だけであっさり必要な人数に達したため、いつになく和やかな雰囲気のままPTA選挙は終了しました。

結局、私はPTAを中学で一度も務めることなく、娘の卒業を待つ事になったのです。

やらなくて済んでラッキーという気持ちと、ほとんどの人がやっているPTAをやらなくて申し訳ないという気持ち...ちょっとだけ複雑でした。

また、夫の一言のせいで、なんだか他の人からアンタはPTAやらなくていいと言われたようで寂しい気持ちもあり、モヤモヤした選挙になってしまいました。

人気記事: 《漫画》22時過ぎに「既読にならない方は賛成でいいですね」!? PTAのグループトークにモヤモヤ<前編>
人気記事: 《漫画》高校受験前の夏休み。娘の幼馴染に「ある噂」が流れ...再会するとまさかの激変!?<前編>
人気記事: 《漫画》「マスクちょうだい」と厚かましい友だちが毎日娘につきまとう! え、親も共犯!?<前編>

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

この記事に関連する「みなさんの体験記」のキーワード

PAGE TOP