<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ハナ
性別:女
年齢:56
プロフィール:20年位前に職場で知り合った15歳年下の後輩は、困った時だけ頼ってきます。その度に振り回され怒りマックスです。
20年位前、職場で知り合った15歳年下の後輩は、いつもニコニコし、異性から好かれるタイプ。彼女は私を姉のように慕い頼ってくれるようになり、お互い仕事が変わっても、食事やカラオケ、旅行など、よく一緒に遊んだものです。
後輩は恋多き女性で、恋愛の悩みやトラブルは尽きず、何かあるたびに泣きついてきていました。ただ彼女にとっては男性が優先で、私との約束をドタキャンすることも少なくなくありません。最初は許していたのですが、わざわざ彼女との約束を優先した時のドタキャンは許せず、喧嘩状態になったこともあります。
暴力的な彼と付き合っていた時は、別れたくて仕方ないけど、怖くて別れると言い出せないというので、暴力をふるう男性に対抗するには、女性の私には容易くはないと思い、当時の私の職場の信頼できる年上の男性に仲介してもらい、どうにかやっと別れることができました。
しかし、それから1カ月位たった頃、後輩の方からその暴力的な彼とよりを戻したといわれたのです。それを聞いてさすがの私も、凄く心配もしたし、苦労してやっと別れることができたのに、これ以上付き合えないと思い、距離を置くことにしました。
それから2年位たった時のこと。急に後輩から電話があり、暴力的な彼は他の女性と結婚したので別れ、別の彼と付きあったのだけれど、その彼が勤務中の事故で急死。辛くて、辛くて仕方がないというので、彼女の辛い気持ちを少しでも和らげるために毎日のように電話で話したり、食事やカラオケに行ったりと1カ月位、ずっと一緒にいました。その後は彼女の気持ちが和らいだのか、自然と音信不通に。
さらにそれから1年位たった頃、また彼女の方から電話があり、亡くなった彼の後輩の男性と結婚が決まったと報告されました。すごい展開の速さにびっくりしつつも、おめでたいことだし、喜んで結婚式に参列しました。その後、何の連絡もなく幸せに暮らしていると思いつつ、2年位たって、またもや連絡があった折は、旦那さんが浮気をしているので、許せないので話を聞いて欲しいとのこと。結局離婚し、またもや音信不通に。
そして、去年の夏に5年ぶりに、後輩から連絡がありました。あまりにも久しぶりで懐かしさもありましたが、やはり何かある時にしか連絡してこない後輩。
今回は、後輩の勤務先にストーカーが頻繁に彼女宛に電話をしてくるので、社長から迷惑なので、仕事を辞めて欲しいと言われたそう。自分は何も悪くないのに、社長の仕打ちが許せないので、あんな会社辞めたというのです。私は、会社の方からいわれたのなら、すぐに失業保険がでるから、その間に次の仕事を探してはとアドバイス。しかし、一身上の都合扱いになり、すぐに働く必要があるという事で、一緒に後輩の仕事を探しました。どうにか介護施設の就職が決まり、後輩も前から介護関係に興味を持っていたそうで、天職にしますと喜んでいました。毎日のように電話が来ていたけれど、その日から、また連絡もなくなりました。
そして、今から1カ月前に、偶然にスーパーで彼女に会いました。仕事を頑張っていると思いきや、実は元の会社がやっぱり戻って欲しいと言ってきたので、介護の仕事を辞めて戻りましたとのこと。え、社長の仕打ちが信頼できないし、許せないとあれ程言っていたのに? 介護の仕事は天職だと、あれ程言っていたのに? 唖然茫然でした。
毎回、困っている彼女を助けてあげたいと思って、いつも一生懸命考えてきたのに、やっぱり今回も自分の好きなようにしかしないのです。確かに、彼女の人生、彼女の選択なので文句は言えませんが、それに振り回されるのはもう勘弁と思うモヤモヤ感が最高潮の今日この頃です。
自分ではどうしようもないイライラ、どうすれば...?
心の健康を保つには健やかな体が必要です。そのためには規則正しい生活が第一。でもイライラしたらどうすればよいのでしょう。そんなときに肩の力を抜く方法を、人気精神科医の保坂 隆先生が教えてくれました。
1.書き出して破る
不平や不満、怒りをためると、気持ちは落ち込んでしまいます。そんなときは嫌な感情を紙に書き出してビリビリと破り"物理的にゴミ箱に捨て"て、気持ちをリセットしましょう。
2.いい香りをかぐ
五感の中で嗅覚だけが、脳内で情感をつかさどる大脳辺縁系の扁桃体という部分に直接つながっています。香りは扁桃体を活性化するので、気持ちを鎮めたり情感を豊かに保つのに効果的です。お香やアロマオイルなどを楽しみましょう。
3.カラオケで歌う
緊張感、高揚感、満足感を短時間で味わえるカラオケは、自律神経の働きが活発になり、ストレス発散に役立ちます。
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保坂 隆(ほさか・たかし)先生
1952年生まれ。医学博士。2017年7月まで聖路加国際病院リエゾンセンター長、同精神腫瘍科部長。専門は精神医学、心身医学など。『心が軽くなる「老後の整理術」』(PHP文庫)など著書多数。
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