20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として暮らしてきた中道あんさん。でも50代になると、夫との別居、女性としての身体の変化、母の介護...と、立て続けに「人生の転機」が訪れます。そんな激動の中で見つけた「50代からの人生を前向きに過ごすためのヒント」。
自身に使っているお金の見直しをした中道あんさん。そうすることで見えてきたのは、自分の時間の使い方。家計を見て違和感を覚えたら、それはどんなサインかと言うと...
【前回】なぜ私たちは「もっと頑張ろう」としてしまうのか? 昭和世代の価値観を見直してみた

55歳で起業したとき、私は「60歳まで続ければ十分」と思っていました。
そう思って始めた仕事が、気づけば62歳になった今も続いています。
去年の春には、これからどう働くのかを考える日が増えました。
働くことは、お金を稼ぐこと。
たまに「お金のためではない、生きがいのため」という人もいるけれど、働けば、お金のことがついて回るのは当たり前のことです。
どう働くかを考えるためには、支出を見直さない限り、収入も見直せないんです。
そこで2025年6月には、理想の働き方を決めて、経費を見直しました。
おかげで無駄な脂肪はきれいに落とせました。
こうすることで、私の時間の使い方が、はっきり見えてきたのです。
あれから半年のお金の流れをチェックしてみると、カフェ代が半分になっていました。
これは節約を意識した結果というより、カフェで過ごす時間そのものが減った、ということです。
カフェで仕事をする回数が減り、外出ついでに何となく立ち寄っていた習慣も、自然と手放していました。
じゃあ、そのぶん何に時間を使っていたかというと、図書費が1.5倍になっていました。
つまり本を読む時間が増えたということ。
引っ越してきたときには隙間だらけだった本棚から本が溢れ出るようになり、とうとうフリマアプリで整理を始めました。
家計費を眺めながら、私は気づきました。
何にお金を使っているかは、何に時間を使っているか、がそのまま表れているのだと。
そしてそれは、何を大切にして生きているかを映す鏡でもあるのです。
生活を見直す中で、夜の飲み会に参加したり、お酒を買ったりする頻度がめっきり減りました。
小麦粉や乳製品を控えているので、ベーカリーショップやチーズ専門店からも足が遠のきました。
お米の値段は上がっていますが、毎日ご飯を炊いている生活です。
ひとり暮らしなのに、1カ月で5キロ近くお米を消費しています。
でも外食や飲み会を思えば、ずっと経済的で、何より健康的だと思うのです。
家計簿は、節約のためにつけるものだと思っていました。
でも今は、違う見方をしています。
そこには、私がどんな一日を過ごし、何に重きを置いているのかが、正直に記録されているのです。
忙しかった時期の家計を見ると、外食やカフェの回数が多く、落ち着いている時期には、本や食材への支出が増えている。
お金は嘘をつきません。
気分や体調、生活のリズムまでも、鏡のように映し出しています。
もし今、家計を見てみて、なんとなく違和感を覚えるとしたら、それは「お金の問題」ではなく、「時間の使い方」に対するサインなのかもしれません。
私はそう考えるようになりました。
去年は、ポルトガルに旅行しました。
海外などは、まだ体力のあるうちに行っておかなきゃ。
楽しみを先延ばしにすればするほど楽しめなくなるからです。
私の旅の資金は、ポイ活で賄うことを基本としています。
それも、だんだん厳しくなってきて、思うようには貯まりません。
けれど、楽しんでやっているから、いいんです!
支出を見直すことは、節約ではなく、これからの人生をどう使うかを決める作業でした。
60代からは、お金の使い方で、時間の質を選べるのだと思っています。
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- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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