「お互いに年をとったなぁ」次女の結婚式で2年前に別れた"元旦那"と久々の再会/オキガネ

夫が脱サラして始めた居酒屋を夫婦二人三脚で営んできました。

ところが、夫と常連客だった女との浮気が発覚。そして離婚...。

現在の私は一人暮らし。近くに住む孫たちと楽しい日々を過ごしております。

▶前回|脳梗塞の後、普段の生活に戻れる?視野が欠け身体が重く、仕事のミスが多くなって...

私が脳梗塞を発症して間もない頃、次女が親族のみの結婚式を執り行いました。

式場までは東京から帰って来た長男と共に元旦那の車に同乗させてもらいました。

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近くに住む長女夫婦の車に同乗させてもらう手もあったのですが、そちらは子連れ。

私の着付けのために式の数時間前には到着しなければならず、早い時間から出発してもらうのも気の毒だと考えたからです。

式の直前に控え室であちらのご両親とお顔合わせをしました。

ご両親はご高齢ということもあり、コロナ禍なので事前の顔合わせ等は行わず、式当日に初めてお会いした次第です。

事前にお互いの家族を紹介したり写真を見せたり等はスマホで済ませていたので、何だか初めて会う感じがしなくて、次女に聞いていた通りとても感じの良い方々で安心しました。

当日はお天気にも恵まれて最高の結婚式日和。

式は参拝客も大勢いる由緒ある神社で執り行われました。

ですが、そこに着くまでに車で山道を通って来たためか、私はかなり体調が悪くなっていました。

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車酔いなどほとんどしたことのなかった私でしたが、脳梗塞を患ってからまだ期間が短かったのが原因かもしれません。

普段はあまり感情も出さずにどちらかというと無関心な長男が、しょっちゅう「大丈夫?」と言って常にそばにいてくれたのはとても嬉しかったです。

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元旦那は洋装でしたが私は留袖のため、着付け師に体調のことを伝えて帯を緩めにしてもらいました。

着替えが終わると式場までは坂道や石段を歩くことになるのですが、息子が私の身体を気遣ってくれたり手を引いてくれたりと、何とも言えない母親としての幸せを感じました。

過去にはパンプスでもたもた歩く私に「さっさと歩け!」なんて言っていた元旦那は、なんと今回は何度か振り向いて「大丈夫か?」と気遣う素振りを見せました。

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自分も年をとったことで、もたもた歩く人の気持ちがわかるようになったのかしら?

式はとても厳かで立派に執り行われました。

思わず感動で目が潤んでしまいました。

新郎のご家族からしてみれば、私達、普通の夫婦に見えたことでしょうね。

元旦那と会うのは2年振りくらいでしたが、昔と何も変わってないなと感じたくらいです。

挙式後にまた車で送ってもらうことになっていたので、道すがら世間話をしました。

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「店はどう?」「お互いに年をとったなぁ」なんて差し障りのない話をしました。

話を聞くと、元旦那も年々居酒屋商売が辛くなっていっているようです。

元旦那が年金を払っていない時期があったので、お互いに年金も少なくて、この先もずっと働き続けることになるでしょう。

私が脳梗塞になったことや体調が優れないことは話しておりません。

旦那もそれなりに病気を抱えているらしいし、話したところで「それが何か?」ってな感じになるでしょう。

脳梗塞の発症は長年の不規則な仕事に起因があったのかも...と思えば、離婚して居酒屋を辞めることが出来たというこの状況は、結果オーライだったのかもしれません。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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okigane(オキガネ)

​サラリーマンだった旦那がリストラされたのを機に始めた居酒屋で約20年女将を勤める。 3人の子ども達も成人してさあこれからという10年前にまさかの旦那のW不倫発覚! すったもんだの挙げ句約40年連れ添った旦那とこの度めでたく離婚して、今はパートしながら気ままな独り暮らしを満喫中。

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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