夫が脱サラして始めた居酒屋を夫婦二人三脚で営んできました。
ところが、夫と常連客だった女との浮気が発覚。そして離婚...。
現在の私は一人暮らし。近くに住む孫たちと楽しい日々を過ごしております。
▶前回|中古物件購入、そして新たな仕事探し。離婚後のシングルライフもついに軌道に乗ってきた!?
私はゲスな旦那と別れた後、しばらくの間賃貸のワンルームマンションで暮らしていました。
その後、家族で住んでいた家の売約金(旦那と折半)で、築60年以上の古い家を購入しました。
そしてシルバー人材センターより紹介された2箇所の仕事を掛け持ちして、たまに隣町に住む長女家族の所に自転車に乗って遊びに行くというとても充実した毎日を送っていました。
そんなある日の朝、私は自身の身体の様子がいつもと違う事に気付きました。
何だか頭が重くぼ〜っとしている感じがした私は、風邪でもひいたかしらと思いながら会社に向かいました。
午前の製造業の仕事を終えて午後からスーパーの清掃の仕事にも行きましたが、体調が悪いせいかいつもより30分程多くかかってしまいました。
更に目が見え難くなったことが気になったので、翌日は午前の仕事を終えてから眼科に行きました。
ですが、そこで問診票を書くのに文字が枠に収まってなかった事で、私が普通でないと悟った受付の人から先生に連絡がいき、すぐに総合病院の紹介状を書いて下さいました。
他にも頭のふらつきがあった事で、自分でもこれはヤバいなと薄々感じていました。
遅すぎますが、もう一人で何とかなるレベルではないと気付きました。
次の日の早朝に子どもたちとのグループラインに連絡を入れました。
この時私の打った文字は正常な文になっていなくて、次女から「お母さん何ふざけているのよ(笑)」と返って来ました。
身体の状態が普通でないからこの後病院へ行く事を拙い文章で返しました。
2度目に打った私の文字を見て子どもたちは異常事態が発生した事を察したようでした。
娘たちに連絡を終えると私は暗い部屋でただぼ〜っとしていました。
古い家なので窓は少なく昼間でも部屋の灯りは必要で、家の改装をする時に壁のスイッチは埋め込まれて無くなり、リモコンで点けないと部屋は明るくなりません。
しかし、その時の私は目の前にあるリモコンを電灯のリモコンだと認識する事が出来なかったのです。
平日の早朝でしたが長女は偶然お休みだった婿に子どもたちを任せて、隣県に住む次女は在宅の仕事を急きょ休んで駆けつけてくれました。
暗い部屋に座っていた私の目の前にある電灯のリモコンを付けながらもっと早く連絡して欲しかったと娘たちは言いました。
「ごめんね。一人で何とか出来るんじゃないかなと思った」と私は返しました。
その後病院が開く時間になったので3人で徒歩数分程の病院に向かいました。
偶然にもこんな近くに大きな総合病院があった事は幸運だったなと思います。
さて、目の前にあるリモコンがわからない位に頭がぼーっとしていたのに、何故この頃の記憶がおぼろげながらにもあるかといいますと・・・。
不思議な事にその時の私はそんな状態にも関わらず、しっかりとした「もう一人の自分」の記憶があったのです。
この後病院にてMRI検査を受け、病名を告げられる事になる私でした。
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