認知症のお義母さんと、手足は不自由だけどしっかり者のおばさん(義叔母)の2人を在宅介護するバニラファッジさん。今回は「お義母さんの強い意志」をご紹介します。
【前回】「長生きしても何もいいことがない」義叔母と口ゲンカした義母がもらしたひと言
お盆を迎え、お義母さんが自分のお墓を心配し始めました。
実は、ダンナとお義母さんは実の親子ですが苗字が違います。
お義母さんは離婚した時に旧姓の「抹茶」に戻しましたが、当時2歳だった息子は別れた夫の籍(バニラ家)に残したままで
生活は母親であるお義母さんの実家で一緒に暮らしていました。
そのため、ダンナとお義母さんは親子別姓でした。
お義母さんにとって離婚した「バニラ家」にいい思い出などなく、嫁の私にもさんざん嫁ぎ先の悪口を話していました。
その因縁(?)とも言える「バニラ」の名で先祖代々と刻まれたお墓に入るのは、お義母さんにとって耐え難いことかもしれません。
その結果、お義母さんが出した答えは...
お義母さんの強い意志を感じました(笑)
しかもおばさんに至っては「バニラ」は全く縁もゆかりもない苗字なんですが
「みんながお墓参りに来てくれるならなんでもいい」
と、とてもおおらかでした。
そしてお墓のその後なんですが、我が家の墓石には「バニラ」も「抹茶」も刻まれず「南無阿弥陀仏」とだけなっています。
もちろん墓誌にはお義母さんとおばさんの名前が刻まれ、ゆくゆくは私たちの名前も並んで刻まれていくことになります。
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