「うちはお墓も仏壇もない」自分のお墓の心配をしたお義母さんの結論 /バニラファッジ

認知症のお義母さんと、手足は不自由だけどしっかり者のおばさん(義叔母)の2人を在宅介護するバニラファッジさん。今回は「お義母さんの強い意志」をご紹介します。

【前回】「長生きしても何もいいことがない」義叔母と口ゲンカした義母がもらしたひと言

お盆を迎え、お義母さんが自分のお墓を心配し始めました。

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実は、ダンナとお義母さんは実の親子ですが苗字が違います。

お義母さんは離婚した時に旧姓の「抹茶」に戻しましたが、当時2歳だった息子は別れた夫の籍(バニラ家)に残したままで

生活は母親であるお義母さんの実家で一緒に暮らしていました。

そのため、ダンナとお義母さんは親子別姓でした。

お義母さんにとって離婚した「バニラ家」にいい思い出などなく、嫁の私にもさんざん嫁ぎ先の悪口を話していました。

その因縁(?)とも言える「バニラ」の名で先祖代々と刻まれたお墓に入るのは、お義母さんにとって耐え難いことかもしれません。

その結果、お義母さんが出した答えは...

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お義母さんの強い意志を感じました(笑)

しかもおばさんに至っては「バニラ」は全く縁もゆかりもない苗字なんですが

「みんながお墓参りに来てくれるならなんでもいい」

と、とてもおおらかでした。
 
そしてお墓のその後なんですが、我が家の墓石には「バニラ」も「抹茶」も刻まれず「南無阿弥陀仏」とだけなっています。

もちろん墓誌にはお義母さんとおばさんの名前が刻まれ、ゆくゆくは私たちの名前も並んで刻まれていくことになります。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

バニラファッジ

夫と3人の子ども、義母と義母の妹(おばさん)の7人家族の日々を描いた大人気ブログ「7人家族の真ん中で。」の管理人さん。身体は丈夫だけれど、認知症で毒舌な義母(2016年に他界)と、頭はしっかりしているけど、リウマチと骨粗鬆症で車いす生活のおばさん(2015年に他界)との「在宅介護の日々」を、あれこれ思い出しながら描いていきます。著書に『スーパー嫁の汗と笑いの在宅介護: お義母さん!トイレはこっちです』『7人家族の真ん中で。』『91歳毒舌系女子、喧嘩を売って生きてます』など。

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