夫が脱サラして始めた居酒屋を夫婦二人三脚で営んできました。
ところが、夫と常連客だった女の浮気が発覚。そして離婚...。
現在の私は一人暮らし。近くに住む孫たちと楽しい日々を過ごしております。
▶前回|さようなら元旦那。第二の人生はこれからだ! アラカンから始まるお一人様ライフ
旦那と別居するにあたり、長女家族の居住地近くにワンルームのマンションを借りる事が決まったは良いものの、借りるためにはそれなりの保証人が必要だと言うことをすっかり忘れていた私。
さてどうしたものかと悩みました。
長女夫婦や子ども達は成人していて保証人になるには問題ないけれど、迷惑をかけたくありません。
少しでもお金を残しておきたいので、家賃保証会社に頼むのもなんだかなぁと思っていました。
そんな時ふと思い付いたのが、旦那に保証人になってもらうという事でした。
私は離婚したつもり(笑)でしたが、その時点ではまだ正式に離婚届けを出していなかったので、形式上は夫婦だったのです。
『そんなぁ〜!書類作成にあたって住所など知られて後から乗り込んで来られたらどうするの?』 ・・・なんて心配は私に限っては皆無でした。
だって旦那って私のことに全然興味が無いのですから(笑)。
案の定、旦那に保証人の事を伝えたら直ぐにサインしてくれるとの事でした。
「私の住所見ないでさっさとサインだけしてね」
私は店で仕込みをしている最中の旦那に向かって言いました。
旦那はわかったと言いながら仕込みの手を止め包丁からペンに持ちかえてサラサラと書き綴ります。
『おいっ、本当に見ないのかよ』
私は淡々とペンを動かす旦那を見ながらそう心で突っ込みました。
家を出ていった女房に未練があって、住所を調べて後から乗り込んで行く!なんてサスペンスドラマのような展開は残念ながら?望めそうにもありませんでした。
望んでんのか〜〜いっ!(笑)
好きの反対は嫌いでは無く無関心だとか何とかその昔どこかで聞いたような気がします。
まさにそれはうちの旦那に当てはまるなぁとこの時は特にそう思いました。
ドロドロとした別居や離婚問題は一切無しで、本当にあっさりとした私たちのお別れ劇でした。
私は自身の両親の離婚問題の時に、子ども心にもヤバイんじゃないかと思うほどに悲惨な状況を目の当たりにしていました。
だからこそ自分は綺麗な別れ方が出来て良かったなと感じました。
それでも旦那の不倫発覚直後はそれなりに悲惨な日々もありましたけど。
それも別れた今では良い思い出とまではいきませんが、雨降って地固まるという感じです。
さて数日後、私は無事引っ越しを終えました。
マンションの引っ越し代金と当分の生活費用は次女からの借金です。
自宅は売れていないのでこの当時の私はほとんど現金を持っていませんでした。
すぐにでも働いて現金収入を得る必要がある私は、居酒屋で働いている頃に面接を受けていた飲食店で働くことになりました。
全く違う業種につくと言う手もありましたが、再就職は年齢的に厳しく中々難航し、結局同じ業種になってしまいました。
新しい職場は私と同じ年頃の御夫婦の経営される飲食店です。
お店自体の大きさ等はほぼ同じですが、私たちと違ってそのお店以外にも数店舗経営されている手腕の方です。
雇う側から雇われる側へ、自分の選んだ道なのだからちっぽけなプライドは捨ててイチからやり直すつもりで頑張ります。
さて、アラカンからの再就職、上手く行くのでしょうか?
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