夫が脱サラして始めた居酒屋を夫婦二人三脚で営んできました。
ところが、夫と常連客だった女の浮気が発覚。そして離婚...。
現在の私は一人暮らし。近くに住む孫たちと楽しい日々を過ごしております。
▶前回|【ゲス旦那と離婚】別居にはお金がかかる。夫に引越し代を請求するも「そんなお金はな〜い」
結婚記念日というものがあるのだから、離婚記念日があってもおかしくないですよね?
別居してからも私は旦那に頼まれてたまに居酒屋を手伝っていました。
ある日も居酒屋を手伝い、翌日に離婚届を出して来ました。
今日は私の離婚記念日ぃ~~♪ 歌でも歌おうかしらん。
そんな感じで気持ちは浮かれていました。
ほんとは別居してすぐに転居届を出さなきゃいけないのでしょうけど、今回の離婚届と一緒に転居届も出しました。
前日は居酒屋の仕事が終わって旦那から労いの言葉もないまま、旦那が借りているマンションに帰って寝ました。
旦那の方はと言うと仕事が終わるとすぐに店でそのまま寝てしまうのです。
昔から変わんねえなコイツ(笑)。
次の日には顔を合わさずに家に帰ろうと思っていた私でしたが、意外に早く旦那が帰って来たのでふと思い付いて、「離婚届まだ出してないんでしょ。今ここに出して。映画を観に行く途中で市役所寄るから」 と言いました。
離婚届は旦那に出して貰おうと思って以前預けていました。
けれど旦那から離婚届を出して来たと言う話は、一向に出て来ませんでした。
このまま旦那に預けていては、いつ離婚届を出してくれるかわかりません。
旦那は家が売れた後に借りたマンションの、まだ片付けてない段ボールの箱の中身を確認しながら「どこにやったかなぁ...」と呟いています。
『ちゃんと保管しとけよ!』 と心の中で思っていたら何個目かの段ボールを開けた所で、「あ、あったあった」と封筒に入った離婚届を笑いながら掲げました。
離婚届の扱い雑っ!
私はそう思いながら書き足りてなかった欄を旦那に埋めて貰い、自分のバッグに入れました。
「じゃ、これ鍵ね」
預かっていた旦那のマンションの鍵を渡すと、玄関のドアに手を掛けました。
「あっ! 次は◯月の◯◯日な」
旦那は私の背中に向かっておもむろにそう言いました。
「何よ、(仕事を手伝って貰えるのが)当たり前みたいに」
私は頬を膨らませてそう言い、他に言うことがあるんじゃないの? と思いました。
「その日はバイトさんが試験で無理なんだ、頼むよ」
「ハイハイ、仕事を始めてたら無理かもだけどね」
今から離婚届を出す夫婦とは思えない、軽いやり取りです。
じゃ近くなったらまた連絡する、そう言った後に旦那の言葉は続きました。
「今回はご苦労様。助かりました」
前日の仕事の後に言えば良いものを、なんてタイミングの悪い旦那。
今に始まったことじゃないけど。
そのあと徒歩で市役所に向かいました。
離婚届、住所変更どっちが先かなと思いましたが、離婚届の方の順番待ちの紙を取りました。
番号を呼ばれたので行くと、淡々と進む離婚届、そしてその場で住所変更も出来ました。
但し新しい書類を作るのに1時間かかるらしいのです。
ですから待っている間に国保の手続きをし、その後市役所の上階にある食堂に行き昼食をとりました。
時間を潰した後に書類を受け取り、これで正式に離婚が成立しました。
旦那にはLINEで離婚届を出した事を告げました。
既読のみで返信はありませんでしたけど。
ま、いいか。
取り敢えずその後は映画を観に行きました。
心はすっきり晴れ晴れ、平和で穏やかなひとときを過ごせました。
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