こんにちは山田あしゅらです。
義両親の在宅介護の様子を嫁の目線で綴ったブログ『13番さんのあな―介護家庭の日常―(現・13番さんのつぼ)』。
ここに書いてきた13年間の記録をもとに今の気持ちを織り交ぜつつ、改めて当時のことを振り返ってみようと思います。
【前回】暑さ続く夏、高齢の義母の体調が悪化。彼女の体調不良を義父に「知られたくない理由」
かつて義父のお金に対する執着は相当なものでした。
しかし、自分一人では貯金の引き出しもままならなくなり
暗証番号の入力を3回間違えたことが決定打となって、やっと私へ(引き出し時に限り)通帳を委ねてくれるようになりました。
今回はその後のお話です。
義父も先の件でいろいろ思うことがあったのでしょう。
通帳に使用している印鑑の在処も私に伝えてきました。
几帳面で慎重な義父のこと。
分厚い蔵書をくり抜いて作った『印鑑の隠し場所』はかなり凝ったものでした。
ATMを使えば印鑑がなくても引き出し出来るので別に教えてくれなくてもいいのに...。
ちょっとはヨメを信頼する気になったのかも知れませんが、『知る』ということは責任を伴い、後々問題も起きかねません。
私としては
と、いうのが正直なところ。
全く嬉しくありませんでした。
そんなある日のこと。
とうとう『事件』が起きました。
前回引き出しを頼まれた際に現金と共に通帳も義父に返してあるはず。
しかし、その通帳が見当たらないと言うのです。
徐々に譲歩の姿勢は見せるものの、まだまだ、全てを託す気にはなれない義父。
しかし年相応に物忘れが激しくなってきた上、物の管理がかなりいいかげんなのは相変わらずです。
自身で通帳を持ち歩くことはなくても、乱雑な部屋の中で通帳が紛れ、ゴミと一緒に捨ててしまったということも考えられます。
息子に叱られながら2階の自室で2晩ほどにわたって探していた義父でしたが、通帳はなかなか見つかりませんでした。
ところが次の日になり、今度は...
と、言うじゃありませんか!
通帳に続いて印鑑が?
しばらく出番がなかった印鑑までどうしてなくなるのか?
我が家は不穏な空気に包まれました。
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