「猫ぎらい」だった夫が豹変。好きになったのはいいけれど私に命令するようになり...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:キジトラ
性別:女性
年齢:46
プロフィール:アラサーでオーストラリアへ移住。夫と2人で旅行を楽しむのが趣味の、主婦です。

「猫ぎらい」だった夫が豹変。好きになったのはいいけれど私に命令するようになり... 8.jpg

先日、友人(50代、女性)から、休暇で10日間ほど旅行に出かけるため、飼い猫を預かって欲しいと頼まれました。

毛足の長いグレー系のメス猫で、名前は「ルナ」。

私は以前、猫を飼っていた経験があり、預かることは大歓迎でした。

しかし、夫(48歳)は猫に引っかかれた経験があることから、猫が大の苦手です。

そのため、我が家で「預かっていいか?」と相談すると案の定、難色を示しました。

最終的に「勝手にどうぞ」としぶしぶ了承。

「自分は猫の世話には一切関わらない」「ベッドに毛が付くから、ベッドにだけは絶対に乗せるな」というのが条件でした。

そうしてルナは我が家へやってきました。

体験期間を入れて、旅行出発の4日前から2週間ほど預かることになりました。

ルナは初めこそ、環境の変化に戸惑っていましたが、人懐っこく好奇心旺盛な性格で、すぐに慣れてくれました。

夫は宣言通り、ルナにはまったく関心を示さず。

しかし、その態度が逆に猫の好奇心をそそったのか、ルナは自ら夫の元へ行くようになりました。

すると夫は「え、何でこっちに来るの」と言いながら、最初は手で払いのけていましが、心境は徐々に変わっていったようで...。

ルナは夫をたった3日で攻略。

結局、夫はルナにメロメロになり、仕事から帰って来たら「ただいま~」と言いながら私ではなく、ルナのほうへ直行するようになりました。

ここから想定外の事態が起こるようになりました。

ルナの世話に関して、夫が私に命令するようになったのです。

「エサをあげろ」「トイレを片付けろ」「床の毛を掃除しろ」

いちいち指示をしてきてカチンときました。

膝の上にルナが乗って動けないときには「あれを持ってこい」「それをこうしろ」など、まるで私を使用人扱い。

世話はすべて私がするという約束だったため、文句は言いませんでしたが、横柄な態度には腹が立ちました。

まさか猫の世話だけでなく、夫の世話まで増えるとは思っていませんでした。

夫はさらに「ベッドにだけは絶対に乗せるな」と言っておきながら、自らベッドルームのドアを開けて寝るようになりました。

ルナはまだ若いので、夜は一晩中、ドタバタ騒がしくオモチャで遊んでいます。

ベッドルームに入れるようになると、活動はさらにエスカレート。

私たちが寝ている側で、ベッドの周りも上も走り回るようになりました。

そして、遊んでいた小さな人形がベッドの下に入り込むと、夫は私を起こして「取ってあげろ」と命令。

朝になると「ベッドについた猫の毛をキレイにしておけ」と、相変わらずの命令口調。

ムカついたので「猫の毛よりアンタの髪の毛のほうが多かった」と冗談で言うと、夫は「え、マジで?」と言って、髪の毛を触りながら青ざめていました。

そんなこんなで約束の2週間が過ぎ、ルナが飼い主のところへ帰る日に。

夫は「ようやく静かになる」と言いましたが、私は「アンタがね」と言いたかったです。

別れる際、ルナは飼い主が側にいるにも関わらず、切ない声でニャンニャン鳴いていました。

きっと甘やかされまくっていた我が家のほうが快適だったのだろうと、勝手に思っています。

たった2週間とはいえ、ルナが去った後の静けさはとても寂しいものでした。

人気記事:《漫画》長女が受験「運気上昇のために断捨離だ!」妻の決断が我が家にもたらしたものは...?<前編>
人気記事:《漫画》22時過ぎに「既読にならない方は賛成でいいですね」!? PTAのグループトークにモヤモヤ<前編>
人気記事:ついに訪れた近距離介護の限界...。和やかに過ごした最後の夜と、バスであふれ出た涙《石塚ワカメ》

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

この記事に関連する「みなさんの体験記」のキーワード

PAGE TOP