こんにちは山田あしゅらです。
義両親の在宅介護の様子を嫁の目線で綴ったブログ『13番さんのあな―介護家庭の日常―(現・13番さんのつぼ)』。
ここに書いてきた13年間の記録をもとに今の気持ちを織り交ぜつつ、改めて当時のことを振り返ってみようと思います。
【前回】うっ、強烈な臭い...義父が出た後のトイレは「地獄絵図」に
毎年夏になると必ず『熱中症』のニュースが流れます。
若い人も要注意な熱中症ですが、温度変化が分かりづらくなっている高齢者は特に気をつけなければなりません。
認知症の妻と暮らす高齢の男性が熱中症にかかり数日後何とか救出されたというニュースを以前、目にしました。
男性は認知症ではありませんでしたが熱中症で次第に体調が悪化。
けれど妻は夫の一大事が理解できず、救急車を呼ぶこともままなりません。
何とか周りに気づいてくれた人があったため九死に一生を得たとのことでした。
我が家の義父母も
2人だけの生活ならば
おそらく同じことが起きていたでしょう。
そんな義父母。
今日も無事1日が過ぎようとしていました。
2階の自分の部屋で何やらゴソゴソしていた義父が折よくリビングへ下りてきたので
私は隣のキッチンで晩ご飯の支度を始めました。
ところが
しばらくして何の気なしにリビングをのぞくと...
戦慄の光景が!!
義父がさびたラシャばさみで義母の爪を切ろうとしているではありませんか。
脱兎のごとく駆け寄ってはさみを取り上げたのは言うまでもありません。
おそらく『魔窟』(義父の部屋のことです)のどこかから昔義母が使っていた裁縫箱でも見つけたのでしょう。
・・・てなもんで、震える手で『凶行』に及んだってところ。
認知症の義母と、まだまだしっかりしているつもりの義父。
熱中症に限らず、高齢夫婦の生活上の危険はそこかしこに潜んでいるようです。
もちろん老々介護のご家庭の中には、ひとかたならぬ努力でお互いの暮らしを支え合っているケースもありましょうが、独り身であろうが夫婦であろうが歳を取れば少なからず無理が生じてきます。
いずれは我が身。他人ごとではありません。
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