アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。
皆さん「ママ友」はいらっしゃいますか? 私の長きにわたる人生の中の、色んなママたちのお話をしようと思います。
※登場人物はすべて仮名です
【前回】総額数百万円を返さないなんて...数年ぶりに会った「借りパクママ友」を今度こそ逃がさない!
ご近所中からお金を借りまくって引っ越した谷さんと、近所のスーパーで二度目の遭遇を果たした。
私の貸したお金の残り2万円を意地でも返して欲しいところだが、「今度電話するわ...」と言い残して帰ってしまった。
それにしても、家を買えばお金は掛かるし、ローンを払い終わっても固定資産税は延々と払い続けなアカンし、ローンを支払い終わった頃には資産価値は支払った分の何分の1にしかなってへんし、子どもにも当然お金は掛かるし、人並みの事をさせてやろうと思えばそれ相当に掛かるし...
なんでこう行き当たりばったりかね?
算数苦手か? 苦手すぎるやろ(笑)
まぁ、なんと言うか、うちの地域で数え切れんほどの人数に数百万も詐欺みたいな事をして、夜逃げの様に引っ越したにも関わらず、引っ越した先が我が家から車で8分くらいの地域だったのに図太さが感じられる。
私は2年前に会った時に1万円だけ返して貰ってたので、まだマシだと思おう。
多分電話は掛かって来ないだろうけれど、また暫くした頃にスーパーで会うだろうし。
その時にまた『いつ返してくれるん?』と言おう。
しかし、その後は全く合わなくなった谷さん。
単に私が見つけていないだけで、谷さんからは見つかってて逃げられてるのかも知れないと思いつつ、数年ぶりに買い物先で見つけた。
谷さんは大きなマスクをしていて、ロングヘアーの頭頂部はカラーした髪が見すぼらしく伸びきっていた。
何やら手で顔を隠すように歩いているが一目で彼女だとわかった。
そ~っと後ろから近付いて「久しぶり♪」と声を掛けたら、驚いたようにこちらを向いた谷さん。
顔色が悪く、なんて言うのか悲壮感漂うとでも言うのか、そんな感じだった。
「あっ...、これな...、階段から落ちて...、顔から落ちてしもてん...」
手で額や目尻を隠すように抑えながら言う。
私は普段からマンウォッチングが好きなのだが、意識して見ていない場合はあまり人がどんな状況なのか気にしてない。
彼女から言われたのでしげしげと見てみると、目尻やほほ骨のあたりが青あざになっていて、おでこに引っ掻いた様な無数の傷が出来ていた。
何やら事情ありげで疲れ切っている風に見えたので谷さんをお茶に誘った。
断るかと思ったが谷さんは意外とスンナリ誘いに応じ、スーパーに隣接しているカフェで待ち合わせる事にして一旦別れた。
私が先にカフェに着いて待っていると、10分ほどして谷さんが来た。
こんな事を言っちゃあなんだが、階段から落ちた傷ではない事だけは分かった。
私は真顔で聞いた。
「で? どうしたよ?」
最初は下の子が今中1で、部活やなんやで学校に行ってる時間が長くなったから子育てが楽になっただのって話しだった。
上のお姉ちゃんの子ども(谷さんの孫)が小1でって話しで、「そりゃええこっちゃね~」って話しをした。
「で? 真ん中の子は今いくつになった?」
そう聞くと、堰を切ったように出て来る出て来る。
私の言う「真ん中の子」というのは、うちの子とスポーツクラブで一緒だった子のことだ。
谷さんの話す内容に唖然とした。
高校中退して子どもができて結婚したが半年で別れただの、次々女ができてそこに転がり込んでただの、極めつけは悪い仲間とつるむようになって挙句にトラブルを起こしまくりで帰ってこなくなっただの...。
ええええええ!!! えらい事になってるやん...!
小学生の頃の無邪気な彼の顔を思い浮かべて何とも悲しい気持ちになった。
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