アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。
皆さん「ママ友」はいらっしゃいますか? 私の長きにわたる人生の中の、色んなママたちのお話をしようと思います。
※登場人物はすべて仮名です
【前回】お金を借りたまま消えたママ友。中には高額被害者も! そんな「借りパクママ友」と再会した結果
3万円を借りパクしたまま引っ越してしまった谷さんと隣町のスーパーで久々に会い、何とか1万円だけでも返してもらった。
連絡先を聞こうと思ったが、谷さんが逃げるように走ってスーパーを出て行ったので聞けずじまいだった。
それからさらに2年ほど経ったある日の午後。
近所のスーパーのレジから出た所で子ども連れの谷さんとまたしてもバッタリ。
引っ越してからだいぶ経っているとはいえ、借金しまくって逃げた地域のスーパーで買い物をしているとは驚いた。
「あら久しぶり~!」
驚くことに、谷さんの方から声をかけてきた。
あまりにもあっけらかんと声をかけてくる谷さんに、少し動揺した。
「久しぶりやね、2年ぶりくらい?」
「そないなる?(笑)」
「お子さん大きくなったやないの、いくつになった?」
「4年生~、10歳になったわ~」
何も無かったかのように陽気に話す谷さん。
「今日はオッサンが早くに帰って来るから、いそがしねんよ~。ビールは生や言うし~、発泡酒は飲めんって言うし~、贅沢なこっちゃで!(笑)」
「ふ~ん」
(子どもが買い物カートを片付けに離れたんで)
「ところで借金はいつ返して貰えるんかな?」
「えっ・・・、今はちょっと・・・」
急にトーンダウン。
「いくら借りてるか覚えてる?」
「・・・・・・・・・・・・」
「2万円♪ 3万貸して1万は返して貰ったから」
シラを切ることはしない。
「あぁ・・・、今度、今度電話するわ・・・」
「電話するって、私の電話番号知ってるん?」
「あ・・・、教えてくれる?」
「・・・・・・・・・」
「あ・・・、コッチが言おうか?」
「今から番号言うから、電話掛けて。登録するから♪」
電話番号を聞いたところで、噓の番号だったら聞いてもしょうがない。
(ピポピポ...)
「うん掛かってきたから登録するわ。あてにせんと気長に待ってるわ。なんせ貸したのはあの子を妊娠する前やもんな」
「うん・・・」
その後一緒にスーパーを出て駐車場へ。
「車?」
「いや、バイクやねん」
そう言うと谷さんはバイクにまたがり、子どもと荷物を足の間に挟んで走り去って行った。
谷さんの後姿を見ながら思った。
私の2万円なんて可愛い方だ。
50万円も貸した直後に黙って引っ越されて弁護士立てて取り立てた岸さんをはじめ、谷さんが引越しした後に実は私もお金を貸していたと言う人がゴロゴロ出てきた。
スポーツクラブのメンバーの親だけでなく、子どもの同級生の親やパート先の同僚や隣近所と、それこそ総額数百万くらいになると聞いた。
貸した自分がアホやったと言って諦めている人がほとんどで、1万2万でややこしくなりたくないとか、1万2万の金でこれ以上谷さんと関わり続けたくないと皆が言う。
1万2万で返済をしつこく迫られるような地域じゃ無いと思ってアチコチで借金していたんだろう。
無理してマンションを買ったが夫婦共稼ぎでも追い付かず、旦那の給料が激減したのを境に知り合いへの借金が始まったようだ。
子どもの同級生のよしみで、チームメイトのよしみで、わが子と同い年の子が食べる物に困ってて電気が止められるなんて聞いたら平気ではいられない。
ましてや旦那が無職になってと聞かされて同情した人も多いはずだ。
それでお金を貸してくれたのに味を占めたのだろう。
しかしそれだけ借りたにも関わらずローンが払えずに引っ越す羽目になってるし、マンションを売っても更に借金が残ったらしい。
困ってる事は確かだが何故こう無計画なのかと頭をかしげた。
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