これは今から約10年程前、脱サラして居酒屋を始めた大将とその妻である女将に起こった出来事です。
現在の私は離婚して一人暮らし。近くに住む孫たちと楽しい日々を過ごしております。
【前回】私はもう「必要ない女」なの? 離婚決定後、夫の「そっけない態度」に感じた虚しさ
旦那の浮気が発覚し揉めに揉めた挙げ句、ぎくしゃくしながらも生活の為に店での仕事を続けていました。
その頃、ふと旦那に尋ねた事がありました。
「そういやあの人、娘さんと店に来たことあったよね? あの娘、あんたが母親の浮気相手と知っててこの店に来た訳?」
「ああ、あれね。娘さんにもいい加減にしときなよって言われてたらしいよ」
馬鹿でしょ? 向こうの家庭の事を平気で妻である私に言うなんて。
そういう事を平気で言える旦那の言動や、本妻が働いている店に来店する向こうの母娘の心理は常人の私からするとさっぱり理解出来ませんでした。
以前旦那に「お前って外食に金掛からなくていいよな~。寿司は好き嫌いあって安いネタしか食べないし、酒はあんまり飲まないもんな~。金かかんね~(笑)」と言われた事がありました。
その時は笑ってやりとりしていましたが、後から思えば酒豪の愛人にはかなりのお金がかかっていたから出た台詞ではないかと思われます。
こういう調子で旦那は結構悪びれずに愛人の話をします。
元々旦那の愛人は私達夫婦が経営する居酒屋の常連さんでした。
年頃は旦那より5つ下の私より更に5つ位年下に見えました。
かなりの酒豪でアルコール類を沢山注文してくれるので、最初は店にとって本当に有り難いお客様だと思っていました。
殆どが一人での来店でしたが、一度か二度ほど成人した娘さんを伴って来た時もありました。
何故娘さんで成人だと解ったかと言いますと、その女(旦那の愛人)の事を『お母さん』と呼び一緒にアルコールを飲んでいたからです。
旦那もだけど愛人も凄い神経してますよね。
自分の浮気相手が経営する店に実の娘を連れて来れるんですから。
娘さんにいい加減にしなさいよと言われてたって事は、この女はこれまでにもやらかしていると想像するに難くありません。
『新しい愛人を見せてあげるわ、あの人(うちの旦那)が今の愛人なのよ』
ってな感じで紹介してた訳だから娘も母親の愛人の店だとわかってて来店した事になります。
いや、やめさせろや!娘ぇ〜!
浮気発覚当時に愛人に旦那がいる事は確認済みです。
夫婦仲は冷めているらしいですが、旦那さんに相手にしてもらえないからって人の旦那を盗んで人の家庭を壊しても良いなんて事にはならないです。
なんとあちらは妻の浮気ぐせを知っていて放任しているらしいのです。
いやいや、止めさせろよぉ!向こうの旦那ぁ〜!
娘さんの口ぶりからしてどうやら常に誰かしらと浮気をしているようです。
あんたら家族は一体いくつの家庭をぶっ壊したんだ?
妻の浮気を放任する夫、母親の浮気を軽くたしなめるだけの娘、そういう話を平気で当事者に話せる旦那。
世の中は自分が思っているよりも理解不能な事で溢れているようです。
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