亭主関白だった夫が朝から弁当作り!? 定年後の生活を見据えた「夫の改造計画」

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:くあら
性別:女性
年齢:55
プロフィール:家族は大事だけれど、ひとりの時間はもっと大事。いつか来るべきおひとりさまをイメトレ中。

亭主関白だった夫が朝から弁当作り!? 定年後の生活を見据えた「夫の改造計画」 49.jpg

夫(54歳)は結婚当初から亭主関白を気取りたい傾向がありました。

帰宅時、インターホンを鳴らしたらすぐにマンションのオートロックが解除される。

お風呂はちょうど沸かしたてで、すぐに入浴できる状態...他の家族が入浴中だと機嫌が悪くなります。

お風呂から上がったら冷えたビールと酒の肴、そして食事が運ばれてくる食卓。

毎日ほぼほぼ決まったルーティンでないと機嫌が悪くなります。

そう、夫はルーティンを乱されることが嫌いな面倒臭い男だったのです。

こんな状況はもちろん大変だったのですが、こちら側の気の持ちようで、慣れれば当たり前になっていきました。

それさえやっていればすこぶる夫の機嫌がいいため、むしろ楽だと思うようになりました。

そんな日常がここ数年、少しずつ変化してきました。

日頃、よくしゃべる夫婦なのですが、子ども(みんな成人しています)の話や将来設計、義母の動向など、話せば話すほどにエキサイト!

お互いお酒を飲みながらなので、言い争いに発展することもしばしばです。

基本、私の怒りが頂点に達すると、夫が折れない限り、夫のご飯を作らないようになります。

夫の存在を完全に無視するため、当然、冒頭に書いたようなルーティンは放棄、孤立した夫は長くても2週間程度で白旗をあげます。

そんなことがあると、夫は数カ月は拾われた捨て犬のように大人しくしているのですが、性懲りもなくまた喧嘩を吹っかけてきます。

自分で言うのもなんですが、私は粘着質な性格です。

何十年前の出来事も忘れずネチネチと攻め、夫がどんなに屁理屈をコネようが論破するので、夫に勝ち目はありません。

家に長く居るのは私なので、後から帰ってくる夫に居場所はなく、だからといって帰ってこないという方法をとる人ではないと分かっているので、夫が折れるしか争いを終わらせる方法はないのです。

結果、度重なる争いの末、あのルーティンは崩壊しました。

マンションのインターホンは押さずに自分で鍵を開けて家に入り、私は自分のペースで入浴し、それが夫の帰宅と被ってもお構いなし。

夫は冷蔵庫から自分でビールを取り出し、冷凍枝豆をチンして食事が出てくるまで待っています。

末っ子が高校を卒業してからはお弁当を作る必要もないので、私は朝早くに起きることはありません。

夫は1人でアラームで起きるようになりました。

20数年間、私より先に起きたことなかったのに、ある意味すごい成長です!

そして、前夜に自分で洗米した米を炊き、夕食の残り物や漬物を入れたお弁当を嬉々として持って仕事に出かけます。

帰宅すればお弁当箱を自分で洗い、また米を研ぎ、アラームをセットするという夫の新しいルーティンができあがりました。

あと数年で定年を迎える夫との生活を思うと、私の家事負担を少しずつ減らし、毎日夫と居る暮らしをうざいものにしないためにも完遂したいこの夫改造計画。

夫のために、心を鬼にして、暮らしやすい家庭を作りつつあるこの頃なのです。

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