<この体験記を書いた人>
ペンネーム:みわちゃん
性別:女性
年齢:62
プロフィール:心優しいいとこがいたらな とつくづく思います。
私には4人の従姉妹がいます。
この従姉妹たち、私から見れば、残念ながら常識が通じる人間ではありません。
中でも私の2歳下のMちゃんは許せません。
幼い頃にはよく、この従姉妹たちが私の家に泊りに来て、子どもたち同士で遊びました。
そこで、私はMちゃんからいじめられました。
物を隠されるなんてことがよくありましたが、そんなことを私がされているとは、両親は知る由もありませんでした。
私の父は子どもたちを分け隔てなくとても可愛がり、忙しい仕事から解放されている休みのときには、あちらこちら連れて行ってくれました。
Mちゃんが小学3年生のときのことです。
父は大きな遊園地に私たちを連れて行ってくれました。
もちろん、母も叔母たちも一緒です。
遊園地にはプールがあり、父は準備運動を促していたのですが、Mちゃんは泳ぎに自信があるため、父の隙をついて1人でプールに入ってしまいました。
あーあ、と思って私は母と一緒にのんびりくつろいでいました。
そんなとき、プールのどこにMちゃんがいるかを探していた父の表情が一変、洋服のままプールに飛び込んだのです。
なんとMちゃんがバタバタとプールの中で溺れていたのでした。
父に助けられたMちゃんは無事で、すぐ家に帰りました。
どんなときでも周りの状況をしっかり見守り、即座に動く父は凄いと尊敬しました。
一方、Mちゃんの父親は内科医で、小型のクルーザーなどを所有。
でも、自分の健康管理ができていなかったのでしょう。
68歳で不摂生がたたり、亡くなりました。
その父親が亡くなった後、Mちゃんの結婚が決まり、私の父が『花嫁の父の代わり』でバージンロードを歩いてあげました。
私は「え~っ、パパ。私より先に先にバージンロードを歩いちゃうの~」と思い、あまり面白くありませんでした。
ただ、その優しさが父らしいなと思ったものです。
このように、父は少なからず彼女の人生に手を差し伸べていた人物でした。
ところがです。
父が年をとり、生死をさまよっている時にMちゃんに「お見舞いに来てくれないかな?」と連絡をしても、父が亡くなったときに葬儀の日程を知らせても、返信もなく、一度も来ることはありませんでした。
Mちゃんと父は仲が悪かったわけではありません。
どうしてでしょう? いまだ連絡もとれないので、彼女が何を考えているか全く分かりません。
ただ、Mちゃんの性格を考えると『ただ面倒くさいから』が理由だと思います。
私はさすがに嫌気がさして、Mちゃんとの付き合いはやめることにしました。
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