<この体験記を書いた人>
ペンネーム:とらとら
性別:女性
年齢:54
プロフィール:アラフィフ兼業主婦。冷蔵庫は家族以外に開けられたくないタイプです。
54歳になる兼業主婦です。
10年ほど前、私の息子(現在19歳)が小学生の頃の話です。
ママ友のAさん(当時30代)にいつもモヤモヤさせられていました。
もともとAさんは人と話をするのが好きなタイプでした。
それだけなら良かったのですが、会話の途中で相手のことを深掘りしてくるような人でした。
他の人があまり話したがらないようなプライベートなことまで、ずけずけと根掘り葉掘り聞いてくるので、苦手だと思っていた方は多かったようです。
それでも私は家が近所なこともあり、つかず離れずで付き合っていたのですが、いま思えばそれがいけなかったのかもしれません。
我が家をリフォームした際、将来的に家のリフォームを検討しているママ友さん数人が遊びに来たことがありました。
それに混ざるようにAさんも私の家にやって来て、家に入った途端、私の案内より先に家の中にズカズカと入って行くのです。
「うわぁ、こんなところに収納がある! いいな」
「ねぇ、ここの上の四角くなってる部分ってもしかして梯子とかかけれるの?」
「トイレって泡のやつなんだ! 高いやつつけてるじゃん」
家中を歩き回りながら大きな声で喋りまくります。
私や他のママ友はAさんの行動に呆気に取られてしまい、Aさんを止めるというところまで気が回りませんでした。
その間もAさんの勢いは止まらず、トイレやバスタブはもちろん、キッチンの冷蔵庫をチェックし、子ども部屋、夫婦の寝室まで入り、あげくにはクローゼットまで開けようとしていました。
私はようやくそこで我に返り「開けないでっ!」と叫びました。
寝室のクローゼットには下着など他人に見られて恥ずかしいものが入っていましたし、保険証書など大事な物もあります。
私は慌てて叫んだのですが、当のAさんは「いいじゃない。ケチねぇ」と笑いながら、なんとそのまま開けてしまいました。
幸い、証書など大事な物が入っている手もち金庫には興味を示さなかったのですが、取りやすいところにしまっていた私の下着を持ち上げ「あら、結構派手な下着使ってるのねぇ」と、イライラする口調で言いました。
私は怒りを通り越して、すでに頭痛がしていたのを覚えています。
一緒に来ていたママ友も「何やってんの?」「ちょっといい加減にしなさいよ」と言ってくれました。
しかし、Aさんは「減るもんじゃないんだし、大丈夫よ」と言い、家中を探索していました。
この一件以来、私も他のママ友も以前よりAさんと距離をとるようになりましたが、もっと早くそうしておくべきでした。
あんなに図々しい人って世の中いるものなんだなとつくづく思った話です。
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