こんにちは山田あしゅらです。
義両親の在宅介護の様子を嫁の目線で綴った ブログ『13番さんのあな―介護家庭の日常―(現・13番さんのつぼ)』。
ここに書いてきた13年間の記録をもとに今の気持ちを織り交ぜつつ、改めて当時のことを振り返ってみようと思います。
【前回】義両親の介護に追われる日々。知らないうちに知人を避けるようになっていて...
寒さ厳しいこの季節。
外に出るのも億劫になりますが、いやいや、要介護の二人を抱える我が家では自然と年中、家にこもりがちになってしまいます。
それはキーパーソンの私だけでなく、義父母の息子である夫としお氏も同じです。
介護が始まった当初は衰えが進み、コミュニケーションが取りづらくなっていく両親から逃げたい気持ちが強かったのでしょう。
介護にはトンと無関心...というより接触を極力避けていた感じでした。
もちろん、毎日義両親の介護に振り回されている私は面白くありません。
と、衝突することも度々でしたが、介護度が本格化してくると、私一人ではどうにもならなくなってきます。
その頃としお氏は私のブログの熱烈な(笑)読者になっていましたので
我が家の介護の現状をくまなく伝える上で思った以上に効果絶大。
自分も何とかしないと...という気持ちがだんだん強くなっていきました。
さて、そんな夫としお氏。
ある時からジグソーパズルにはまりはじめたのです。
特に休みの日の日中は居間でくつろぐ義父母のそばで黙々とパズルを組み立てています。
寒さ厳しい2月のとある日曜日。
この日も早起きの夫は早々に朝食を済ませ、早速居間でパズルを始めました。
一方、義父母は遅くに起床。しばらく居間でくつろいだあと
ヨメに呼ばれてキッチンに移動です。
ファンヒーターの前が定位置の義父。
(超寒がりのため火がつかない程度の至近距離でいつも横になっています。)
立ち上がる前にファンヒーターのスイッチを切ろうとしました。
と、としお氏が声を掛けましたが...
残念ながら義父の頭の中で一旦組み込まれた作業工程はカンタンに軌道修正が出来ません。
結果
親子げんか勃発。
まぁ、これはほんの一例。
高齢の親と一緒に暮らせば似たような衝突は日常茶飯事となります。
感情的になっても仕方ないのは重々分かっているのですが...。
特に父と息子。
付き合うのは結構骨が折れるみたい。
そして、夫は私にこう聞きいてきました。
以前の夫なら二人との接触を避けるため、何かと言えば自室にこもることが多かったのに『見守り』が介護のほとんどを占める今、彼なりに『適当な距離』を保つ工夫を考えたようです。
終わりが見えない介護を継続するにはこういったことも大事なのかもしれません。
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