<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ウジさん
性別:男性
年齢:61
プロフィール:地方の町役場に務める61歳の男性です。一目惚れで飼い始めた黒柴の子犬がなかなかに曲者です。
2022年8月、買い物に出た町のペットショップで人なつっこい姿に一目惚れし、妻(58歳)も賛成したので、一匹の犬を家族として迎えました。
長く飼っていた愛犬を亡くした我が家に、2年ぶりに仲間入りしたのが柴犬の「きぎまろ」(現在7カ月のオス)です。
元気いっぱいに部屋の中を駆け回り、いたずら盛りの年頃です。
また、柴犬あるあるらしいのですが、自分の考えで行動したがり、トイレのしつけ以外はほぼ身につかず「おすわり」や「待て」の指示も変なふうに覚えてしまったのか、全く聞いてくれません。
もう1つ気になっているのが、なんというか「鈍い」ところです。
「ほら、きぎまろ、取ってこい」
元気な犬らしくボールを取りに行くのは好んでいるようなのですが、投げてもすぐには動きません。
しばらく人の顔をじっと見て、はっと思い出したようにボールを追いかけに行くのですが、すでにボールは見失っています。
「ほら、ここにあるぞ」
こちらがボールのところまで行って声をかけるとあわてて取りに来ます。
取った後がまた鈍くて、しばらくボールを噛み締めていますが、またも思い出したように元の場所に駆け戻ります。
「よしよし、ほらおやつ...」
おやつを出す頃には、もう勝手に動き始めています。
しばらくウロウロすると、またはっと思い出したようにおやつをもらいに駆け寄って来る、といった具合です。
この鈍さを思いっきり見せてくれたのが病院での出来事です。
「さあ、今日は注射だぞ、ちゃんとできるかなあ?」
飼い初めて1カ月、混合ワクチンの接種で病院に行ったのですが、おとなしく診察台に座り、ピクリとも動かず行儀よく注射をしてもらいました。
「賢いワンちゃんですね」
看護師さんにも褒めていただきました。
「いや、いつもは落ち着きがなくて、緊張したかな...」
抱きかかえ、お医者様にお礼を言って病室を出ようとした瞬間でした。
火がついたように吠え始め、激しく身体をよじって逃げようとしたのです。
「なんだなんだ、おい、いま頃になって気がついたのか?」
その後は待合室でも迷惑なほど騒ぎ続け、車に戻って会計を待ちましたが、きぎまろは家に着くまで吠え続けたままでした。
「注射したときは平気だったのに...後から気づいたのかなあ?」
「そんなことってある?」
話をすると、妻も首を傾げていました。
それから1カ月後、今度は狂犬病のワクチン接種に出かけました。
前回の様子から、よほど嫌がるのではと思っていたのですが、あっけにとられるほど静かで、なんとも優等生の態度で注射を打ち終えました。
「おや、慣れたのかなあ? どれ、お世話様でした、っと...」
抱き上げた瞬間、またも吠えるわ、噛みつくわの大騒ぎ。
やはり我が身に起きた事態を理解するのに、とんでもなく時間がかかっているようにしか思えません。
「年明けには去勢手術の予定だけど、どうなるかなあ?」
「うーん、手術は順調でしょうね、きっと...」
手術後の醜態を想像すると、いまからドキドキしています。
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