60代を前に高まる「趣味」への意欲。これからは「自分のための人生」を楽しもう/中道あん

20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として暮らしてきた中道あんさん。でも50代になると、夫との別居、女性としての身体の変化、母の介護...と、立て続けに「人生の転機」が訪れます。そんな激動の中で見つけた「50代からの人生を前向きに過ごすためのヒント」。

子育て中は自分にお金を使うよりも、将来のある子どもに使いたいと思っていた中道さん。これといった趣味はなかったのですが、ここ最近はその心境に変化が...

【前回】いつも「誰かのため」に行動していた私。 自分のために「厚かましい人」になってみた結果

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これまではこれといった趣味がありませんでした。

たとえ趣味といえるものであっても、それはリターンがあるもの。

例えば美味しいケーキを作れるようになりたいからケーキ教室に行く、というような感じです。

思い返しても没頭したのはそれくらいだったように思います。

子育て中は自分にお金をかけても無駄でしかないと考えていました。

同じお金を使うのなら将来のある子どもに使いたいと思っていたからです。

自分をすごくないがしろにしていたと言えるでしょう。

それが50代に入り、少し時間とお金に余裕ができると、子どもの頃にしたくてもできなかったことをやってみたいという欲が出てきます。

それでバレエストレッチに通ってみました。

やってみて分かったことは、バレエストレッチはそこまで好きじゃなかったということです。

でも、やったことで、子どもの頃の満たされない感情が一つ消化されて良かったと思えるのです。

2年前、ふとしたきっかけでハマってしまった月6回のピラティストレーニング。

もともと体を動かすことが大好きだったことや、目に見えて成果を実感できることでモチベーションを維持できて、いまも続いています。

費用は1万8,000円。

趣味にかける費用の相場は1カ月どれくらいでしょうか。

ちょっと高額な気もしますが、ピラティスを始めてから体が軽くなり疲れにくくなったように思いますし、内臓脂肪もかなり減って健康的になったので、楽しみのためだけの支出ではなく、将来、健康で若々しい肉体を維持するための「投資」ともいえます。

自分にとって投資になると思うのであれば、財布の紐を少し緩めてもいいのではないでしょうか。

ちなみにピラティスは生涯続けるつもりです。

年末、お正月飾りのワークショップに初めて参加しました。

クリスマス前にいただいたリースのセンスがとても素敵で、ぜひ自分でも作ってみたいと思ったのです。

お店をInstagramで調べて、直感的に申し込みました。

初めての場所で知らない人たちと混じって作業するのは少し緊張しますよね。

でもその緊張感を楽しみたかったのです。

というのも、私はフリーランスのせいもあるのか、いい意味では、穏やかなライフスタイルで、悪く言うと変化に乏しい暮らしになっています。

だからちょっと刺激があって、知らない世界を見てみたいと思うようになったのです。

実際に行ってみて、とても良い経験となりました。

ワークショップの最後は参加者さんたちと、先生が作られた手作りケーキでお茶の時間。

もともとケーキ作りが好きだったので、その温かさになつかしさを感じで、とても幸せな気分になれたのです。

そしてまた次もやってみたいと思い、翌月のワークショップにも予約しました。

これは、私にとってひとときの快楽なので消費です。

すごく贅沢をしている気分になり「いいのかなぁ」なんて思いましたが、「いいんだよ」と自分で自分の背中を押しちゃいました。

これまで、洋服や食事などの目に見える「もの」への贅沢をしたことは幾度とありますが、「なんだか心地良い」という形のないことにはお金を使ってこなかった気がします。

そういった意味でも、これまでにない新しい発見があるのではないかと期待を膨らませています。

月に1回、8,000円。

ピラティスと合わせると2万6,000円です。

60代がすぐそこにきてこれから老後の準備もありますが、物欲がだんだん薄れていく結果物は増えず、趣味のお金が増えていくような気がします。

だって、やっと自分のための人生を楽しみだしたのですから。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

中道あん

「女性の生き方ブログ!50代を 丁寧に生きる、あんさん流」主宰。Ameba公式トップブロガー。20代で結婚、2男1女を授かる。結婚22年で夫と別居。55歳「自分らしく生きたい女性のための発信塾」を起業。4歳になるイングリッシュコッカースパニエルと日々の暮らしを楽しんでいる。著書に『昨日とは違う明日を生きるための 新しい幸せの始め方(KADOKAWA)』『50代、もう一度「ひとり時間」』(三笠書房)がある

中道あんさんのブログ:アラフィフの生き方ブログ|50代を丁寧に生きる、あんさん流


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『昨日とは違う明日を生きるための 新しい幸せの始め方』

(中道あん/KADOKAWA)

15年前の私は、今がこんなに輝いているなんて、想像すらしていなかった。「家族のための私」から、「私のための私」に! Ameba公式トップブロガーによる40代からの人生を新しく構築する 「女性版ライフシフト」のバイブル。


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『50代、もう一度「ひとり時間」』

(中道あん/KADOKAWA)

20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として普通に生きてきた。でも50代になると人生の転機が頼まれもしないのに訪れる。夫との別居、母の介護、女性としての身体の変化、子どもたちの成長。そこから見つけた「ひとりの楽しみ」をあますところなく伝え続ける、「あんさん」流のアラフィフライフ。50代からの人生を前向きに過ごすためのヒントが満載。


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