これぞ青春！「5対5のグループデート」が実現。待ち合わせ場所に行くと男子が...あれれ!?

私が中学2年生の頃、同じクラスに仲良しの女子5人組がいました。

それぞれに好きな男の子がいて、休み時間になるといつもその話で盛り上がっていました。

日曜日のある日、私の家にみんなが遊びに来ていました。

いろいろ話をしているうちに「ねえ、それぞれの好きな男子の家に電話してみない？」ということに。

「グループデートなんかしちゃったりして」

「いつにする？」

「どこに行く？」

「服は何を着ていく？」　

電話をする前から思いっきり盛り上がってしまいました。

当時はクラス名簿に住所も電話番号も載っていたので、お目当ての男子の家に1人ずつ電話することになり、みんな緊張しつつも大興奮。

当時は電話をしても、最初に本人が出ることはほとんどありません。

だいたい最初にお母さんが電話に出るため、ドキドキしながら取次ぎを頼んだところ、幸いにも5人のお目当ての男子はみんな在宅していました。

そして、みんなでフラワーパークという公園でグループデートすることになったのです。

グループデートの朝、私の家にみんなで集まってお弁当を作りました。

「ねぇねぇ、おにぎりの具は何にする？」

「え～っ、おにぎり三角になんて握れないよー。どうするの!?」

「タコさんウィンナーってどうやって作るの!?」

初めてのグループデートにみんなハイテンションです。

かわいらしいお弁当箱に料理を詰め、いざ待ち合わせ場所の駅前のバス停へ。

誘った男子もみんなちゃんと来てくれていました。

さぁ出発！　のはずだったのですが、なんとその後、誘っていない男子たちがわんさか現れたのです！　

バスに乗ったら好きな人と隣同士に座っておしゃべりするはずだったのに、お邪魔な男子たちが好きな男子の横に座って...。

さらには、なんと途中からバスに乗車してくる男子まで現れ、もっと人数が増えることに。

なぜこんなことになったのか？

どうやら、女子の勢いに気後れした男子たちがクラスメイトを誘ったらしいのです。

そして、お目当ての5人に10人以上の「お邪魔虫」と一緒にフラワーパークに行くことに。

好きな男子と一緒に食べようと思ってがんばって作ったお弁当も、男子たちだけに食べられてしまいました。

当然、好きな人と2人っきりになるチャンスもなし...。

ただのクラス遠足となってしまった私たちのグループデート、今となってはいい笑い話です。