こんにちは。斗比主閲子と申します。
アラフォー、既婚、複数人の子持ち、二世帯住宅在住、富裕層(※)です。
※富裕層は純金融資産1億円以上の世帯(野村総研定義)
【前回】 「投資はお金に余裕ができてから!」投資で損をする人がやりがちなことは.../斗比主閲子
「一年の計は元旦にあり」という言葉があります。
その一年の計画は元旦に立てましょうということで、早い段階で計画を立てることが重要だというものです。
皆さんも、書初めとか、今年の抱負とか、年の初めに今年一年の目標を考えられるんじゃないでしょうか。
今年の目標として、「お金に困らない年にしたい」「お金をもっと増やせるようにしたい」......といったことを考える人にお勧めなのが、年の初めに、その年のお金の計画を立ててみることです。
お金の計画を立てるというと取っ付きにくく感じるかもしれませんが、要は企業や行政がやっているように、その年の予算を自分の家計で考えてみることです。
例えば、収入なら年間400万円ぐらいとして、支出として、家賃や水道光熱費や被服費などなどをざっくり積み上げていきます。
基本的には月の収支を12倍すれば、その年の収支になります。
年間の予算を立てる上でのポイントは、ある月や、ある時期に、ちょっと特殊な収入や支出があるのが想定されるなら、それを計画に織り込むことです。
特別収入として夏や冬のボーナスは考えやすいと思います。
支出でいえば、子どもが大学に通うかもしれないから3〜4月に入学金や授業料が一気にかかるかもしれないとか、ゴールデンウィークに海外旅行に出かけるのとか、古くなった季節家電の買い替えとかも考えられますね。
大きな金額の支出だと、持ち家の屋根の吹き替えや壁の塗り替えみたいな、ちょっとしたリフォームなんかもあるかもしれません。
このように、毎月の普通の収支に加えて、年間通しての特殊な収支も考慮したものが、その年の自分の家の予算となります。
お金の計画を年初めにするのはいくつかの良い点があります。
まず第一に、ざっくり年間でどれくらいのお金を使って、どれくらいのお金が残るか、はたまた足りないかが何となく理解できる点です。
「今年はお金に困らない年にしたい」と考えていたとしても、お金の計画を立てていないと、いつお金が足りなくなるのかと不安になってしまいます。
不安になることは場合によっては支出を減らすモチベーションになるかもしれません。
一方でストレスを感じてしまって、ストレス解消のために余計に浪費をしてしまうかもしれません。
年間でどれくらいのお金が不足するか、はたまた余るかというのを何となく把握していると、「お金が足りなくなるかもしれない......」という不安を持ち続けることを避けられます。
次に、お金の計画を立てていると、大型の臨時支出の額を減らしたり、タイミングをずらしたり、収入増の手立てを打つなんてことが考えられるようになります。
ただ毎月の収支だけ見ていると、ゴールデンウィークに家族で海外旅行をすることが年間でどのような影響になるかがよく分からないんですよね。
年の収支がどれくらいかをざっくり把握しているなら、「今年は100万年貯めるのが目標だから休みの旅行は国内で安価に済ませたほうがいいかも」「ちょっと残業は多めにしておこう」なんて判断ができます。
年の初めにお金の計画を立てることで、余計な不安に駆られることが減り、年間の目標貯蓄額に合わせた収支の水準も考えられるようになるわけですね。
今までお金の計画を立てたことがない人には、まずは凄く簡単なシミュレーションから始めるのがお勧めです。
「年間400万円の収入で、支出はざっくり300万円だから、貯金は100万円ぐらいになる」みたいなもので構いません。
やったことがない人が完璧主義的に収支を予想しようとすると、大抵は三日坊主にも至らずに、計画を立てるのを断念しちゃうことになりがちですからね。
年の初めに、せいぜい1~2時間ぐらい時間をかけるだけでも、お金の方針を立てる上では意義があるものです。
以上、今日はこんなところです。
皆さんもぜひ年の初めにお金の計画を立ててみてください。 ではでは!!
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